バッカニアーズはRBジョーンズ二世のトレードに関心を持っていないとエリアンスHC
2021年10月22日(金) 03:38タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは、ランニングバック(RB)のロナルド・ジョーンズ二世をトレードすることに全く関心を持っていない。
11月2日(火)のトレード期限が近づく中、彼らがバックフィールドの補完となってしまったジョーンズとたもとを分かつのではないかとの臆測が浮上している。
RBをトレードする可能性について尋ねられ、エリアンスはその考えを退けた。
「全く考えにないね」と彼はチームの公式コメントで述べている。「長いシーズンであり、昨年起きたばかりのシナリオで、まだCOVID(新型コロナウイルス感染症)も残っているのだから――良い選手は多ければ多いほどいい」
ジョーンズは昨シーズン出場した14試合で978ランヤードと7つのタッチダウンを奪ったが、レギュラーシーズン最後の2戦はCOVID-19の検査で陽性反応を示して欠場した。その後、ワシントン・フットボール・チームとのワイルドカードゲームを前にウオームアップで大腿(だいたい)四頭筋を負傷してしまった。
それ以来、レナード・フォーネットがチームの主力となっている。
シーズン第6週までにフォーネットはオフェンシブスナップを249回(60.3%)プレーしているのに対し、ジョーンズはわずか76回(18.4%)に落ちてしまった。彼より、ジオバニ・バーナード(スナップ82回)の方が多く参加しているほどだ。フォーネットは過去3試合の全てでランが60ヤード越え、レシーブで40ヤード越えを記録している。これはNFL最長のアクティブ連続記録であり、フランチャイズ史の最長記録(1984年にジェームズ・ワイルダーが5試合連続を達成している)まであと2つと迫っている。過去3戦でフォーネットは1試合平均125.3スクリメージヤードを獲得した。
そのパフォーマンス――とりわけパスキャッチにおける向上――はトム・ブレイディの信頼を勝ち取っている。
「彼はうまくフィットした。自分に適した場所を見つけたようだ」とエリアンスはフォーネットについて述べた。「ロジョ(ジョーンズ)がケガをして彼が代わりに入り、そこから振り返らずに進み続けている。彼がケガでもしない限り、ロジョが戻るのは難しいだろう。2人ともいてくれるのはありがたいよ、それは確かだ。だが、彼は本当に素晴らしいプレーをしている」
今後ジョーンズがフィールドに出られるのは、フォーネットが息抜きを必要とした時だけになりそうだ。今のスナップの少なさを考えると、他のチームたちがタンパからジョーンズを引っ張り出そうと考えても驚きではない。
しかし、エリアンスが方針を貫くなら、ジョーンズは2年連続のロンバルディ・トロフィー獲得を目指すバッカニアーズで保険として残ることになるのかもしれない。
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