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少年の闘病の支えになったQBブレイディが握手で若きファンを称える

2021年10月25日(月) 12:17


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Jason Behnken】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディとタンパベイ・バッカニアーズにとって、日曜日は祝うべき理由に満ちた1日だった。

バッカニアーズはシカゴ・ベアーズを38対3で下している。

ブレイディはタッチダウンパス4回を投げて、NFL史上初めてタッチダウンパス600回を記録した選手となった。

しかしながら、スタジアムを訪れていた年若きファンにこそ、祝うべき最も大きな理由があったかもしれない。日曜日の試合に先立って大きな勝利を手にしていた少年は、試合終了直前にブレイディが自分の元に訪れたときに、喜びの涙をこぼした。

試合の間に少年が掲げていたボードには“僕が脳腫瘍に打ち勝つのをトム・ブレイディが助けてくれた”と書かれていたのだ。

ブレイディはその少年にキャップを被せ、手を握った。少年は感激の涙を抑えることができず、両手で顔を覆っている。

「本当に愛おしい。強い子だ。僕たちがフィールドで何をやっているのかということを、たくさん考えさせられた。結局、それはたくさんの人が経験していることに比べれば、そんなに意味はないんだ」と語るブレイディは次のように続けた。

「僕たち全員がいろいろなやり方で違いを生み出そうと努力し、自分の基金に多くの時間を費やす人や、世界のために何かいいことをやろうとしている人がたくさんいる。NFLはたくさんの素晴らしいことをやっているから、ただうれしかった。僕はいつも、皆が自分の置かれた環境の中で、自分にできるベストをやっていると知っている。会えてうれしかった」

再びフィールドで輝きを見せたブレイディだが、その驚異的なキャリアの中では数限りない試合の中の一つでもある。

しかし、若きファンにとってはこれまでで最高の一日だっただろう。きっと、この日を簡単に忘れることはない。

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