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ジャイアンツ戦でベンチに下げるも、QBダーノルドが来週も先発だとパンサーズHCルール

2021年10月25日(月) 12:45

カロライナ・パンサーズのサム・ダーノルド【AP Photo/Seth Wenig】

またしても振るわなかったサム・ダーノルドは完投することなく一日を終えた。

現地24日(日)に行われたニューヨーク・ジャイアンツ戦で、カロライナ・パンサーズは15対3で迎えた第4クオーターの序盤で先発クオーターバック(QB)のダーノルドをベンチに下げ、バックアップのP.J.ウォーカーを起用した。

最終的にパンサーズは25対3で敗れている。

ヘッドコーチ(HC)のマット・ルールはダーノルドを下げたことについてこう話した。「流れを変えるきっかけが必要だったんだ。彼に限ったことではなく、チーム全体に対して。P.J.が出て、何かをしてくれることを期待していた。サムは来週もわれわれのクオーターバックであり、今後もわれわれのクオーターバックであり続けるだろう」

次の日曜日にパンサーズはアトランタ・ファルコンズと対戦する。

ダーノルドは25本中16本のパスを成功させる中で111ヤードとインターセプト1回、サック3回を記録した。ウォーカーは勝敗が決まったも同然の時間帯でパス14回中3回をつないで33ヤードを記録。4回のドライブで3回のサックを受けており、ダーノルドと変わらぬ結果となった。

試合開始直後のドライブでキッカー(K)ゼイン・ゴンザレスが決めた45ヤードのフィールドゴールが、パンサーズの最初にして最後の得点になろうとは誰が予想していただろうか。ダーノルドを司令塔に据えたパンサーズは全体でたったの128ヤードしか稼げず、8回のドライブのうち5回をパントで終わせるなど、まとまりに欠いた。第2クオーターでチームが見せた、9回のプレーで52ヤード進むというこの試合一番のドライブは、ダーノルドのパスミスを元パンサーズのコーナーバック(CB)ジェームズ・ブラッドベリーがインターセプトして終わった。

ルールHCは「誰かに恥をかかせるようなことはしたくない。今週にこれが記事になるのは分かっているからな。サムは自分の在り方を決める。これは彼次第なんだ」とつけ加えた。

3勝0敗でシーズンをスタートさせたパンサーズだが、この4週間は不振に陥っている。合計得点は116対77と大差をつけられており、3つのユニットすべての努力が足りていなかったと言える。

この驚くべき落ち込みを受けてルールHCは、日曜日の試合までの間にダーノルドとチーム全体のプレーを率直に批判。「サムは十分なプレーができていない」とルールHCは言い、さらに「オフェンス全体も十分なレベルに達していない」とつけ加えている。

リーグに入ってからずっとそうであったように、ダーノルドには常にスポットライトが当たっている。ルールHCが以前に触れた通り、チーム全体が自分たちの進むべき道を見つけられずに苦しんでいるが、だからと言ってそれは24歳のダーノルドが見せている疑問だらけの意思決定の埋め合わせにはならない。3回目のドライブでパンサーズがセーフティに追い込まれたプレーはまさにその典型的な例と言えよう。

『The Charlotte Observer(ザ・シャーロット・オブザーバー)』が報じたところによれば、これでもまだ自分が先発にふさわしいと思っているかと試合後に聞かれたダーノルドは「ああ。最終的にそれを決めるのは俺じゃない」と答えたとのことだ。来週に彼がどう答えるかは要注目となる。

落ち目のジャイアンツとの対戦は、パンサーズが再び勝利を挙げるためのチャンスになるはずだったが、そうはならなかった。ダーノルドのベンチ入りは、チームがこれからの数週間で解決しなければならないことが少なからずまだ残っていることを示している。

ルールHCはこうも述べた。「われわれはもっともっと良いコーチングをしなければならない。それは確かだ。だが、チームももっと良いプレーをする必要がある。私自身も含め、今週チームの施設に集まる全員がここ数週間で持つべきだった危機感を持たなければならない。平日はそう感じていても日曜日にはそれが現れていない。だからこそ、どこかの時点でそれは変わらなければならない」

【R】