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イーグルスQBフラッコがトレードでジェッツへ

2021年10月26日(火) 08:48


フィラデルフィア・イーグルスのジョー・フラッコ【AP Photo/Chris Szagola】

クオーターバック(QB)ザック・ウィルソンがケガからの回復に努める中、ニューヨーク・ジェッツが馴染みあるベテランによって戦力を補強している。

ジェッツがフィラデルフィア・イーグルスとのトレードでベテランのQBジョー・フラッコを獲得すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地25日(月)に報じた。『NFLネットワーク』のイアン・ラポポートはジェッツがイーグルスに2022年の6巡目指名権を送ると伝えており、この指名権はプレー時間に応じて5巡目になる可能性もあるという。

イーグルスは後にこのトレードを正式に発表した。

レイブンズ時代にスーパーボウルのMVPに選ばれたことのあるフラッコが、ジェッツでの2度目の戦いに臨む。フラッコは昨シーズンにジェッツで5試合に出場した後、イーグルスに移っていた。

PCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)を捻挫したウィルソンは少なくとも2週間の欠場を強いられる見込みだ。

日曜日にジェッツがニューイングランド・ペイトリオッツに敗れた試合では、2018年にダラス・カウボーイズから5巡目指名を受けた選手であるマイク・ホワイトがリリーフとしてNFLデビューを果たした。ジェッツはこの試合を54対13で落としている。ホワイトは202パスヤードとタッチダウン1回、インターセプト2回という成績だった。現在、ジェッツの練習生にはベテランのジョシュ・ジョンソンがいる。

36歳のフラッコは1年契約を結んだイーグルスではレギュラーシーズンの試合に出場していなかった。しかしながら、プレシーズンには平均以上の力を見せている。イーグルスのヘッドコーチ(HC)であるニック・シリアニはトレードが報じられたすぐ後に記者会見で今回の動きを認め、フラッコを“偉大なプロ”と称しつつ、ジェイレン・ハーツの後ろに控えるナンバー2QBとしてのガードナー・ミンシューへの自信を強調した。

勝手知ったるニューヨークに戻るとはいえ、ジェッツの体制は新HCロバート・サラーが率いるコーチングスタッフへと様変わりしている。したがって、今週末に注目されるのはおそらく、ベテランのフラッコがいかに迅速に攻撃コーディネーター(OC)マイク・ラフルアーのシステムに馴染むことができるかという部分になるだろう。『NFLネットワーク』のトム・ペリセロが指摘するように、フラッコは2019年にデンバー・ブロンコスでOCリッチ・スカンガレッロの元でプレーしていた。スカンガレロはラフルアーと並び、カイル・シャナハンのツリーに連なる人物だ。フラッコがどれだけ速く準備を整えられるかが、ホワイトの保険になるのか、それともウィルソンが回復する間の先発になるのかを決めるだろう。

ジェッツは来る日曜日にシンシナティ・ベンガルズを本拠に迎える。その後はショートウイークにアウエーでインディアナポリス・コルツとのサーズデーナイトの一戦に挑む予定だ。

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