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手首の靭帯断裂を乗り越えてプレーしたチーフスDTジョーンズ、「今はかなり気分がいい」

2021年11月04日(木) 00:17

カンザスシティ・チーフスのクリス・ジョーンズ【AP Photo/Ed Zurga】

現地1日(月)夜、勝利の行方が危ぶまれる中、カンザスシティ・チーフスのディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズがチームの期待に応えた。

クリスがニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズをサックしたことで、ジャイアンツは最終的に勝ち目のない状況に追い込まれた。何よりも重要なのは、クリスは今季の大部分で自分らしさを発揮できていなかったにもかかわらず、チーフスのファンが期待していたクリスの姿がそこにあったことだ。

2021年シーズンの浮き沈みについてはケガを抱えてプレーしていたということで説明がついた。

『The Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』によれば、クリスは試合後に報道陣に対して「結局、手首の靭帯が切れてしまったけど、その中でプレーしようとした。自分に言い訳はしない。何とかプレーしようとしたけど、それでは自分の能力を十分に発揮できないと気づいた。数週間ほど休んで治すのがベストだと思った」と話し、次のように続けたという。

「ありがたいことに、チームは同意してくれた。そうやって話がついたことで、今はかなり気分がいい。ケガをした当初にできなかったことができるようになって、気持ちが楽になった。仲間たちと一緒にフィールドに戻ってこられて最高の気分だ」

クリスはこの負傷が原因で2試合を欠場し、復帰初戦となったシーズン第7週のテネシー・タイタンズ戦では39回のスナップ(57%)に参加。月曜夜にクリスの仕事量は42回のスナップに増え、チーフスのディフェンシブスナップの70%を占めている。そして、タックル2回、サック1回、QBヒット2回を記録した。

今季、クリスはディフェンシブラインの外側で過ごすことが多くなっていたが、前回の試合では外側のアライメントとDTの伝統的な3テクニックをローテーションして成功を収めている。第4クオーター後半にダニエルをサックしたのも3テクニックの位置からで、ジャイアンツのガード(G)ウィル・ヘルナンデスの周りを走ってダニエルを倒した。

クリスは「パスダウンではインサイドに、ベースダウンやランダウンではアウトサイドにいた。それは今年のテーマでもある。チームをパスダウンに導き、ニッケルやダイム(人員配置)をフィールドに出して、自分がインサイドに入れるようにすることだけのことだ」と言う。

火曜日に行われたトレードでラインバッカー(LB)メルビン・イングラムが加入したことで、クリスがディフェンス内部で違いを生み出す機会は増えるはずだ。また、まだ完全な健康状態ではないにしても、コンディションの向上も期待できる。結局、シーズンの半ばを過ぎれば本当の意味で健康な者はいなくなる。

クリスは「100%とは言わない。今シーズンに100%の状態にはなれると思っていない」とコメント。

90%の実力を発揮するクリスがいれば、何もないよりはまだましだ。チーフスは月曜夜、そのことを喜んでいた。

【RA】