QBワトソンのトレードは「結局、一つも実らなかった」とテキサンズGMカセリオ
2021年11月04日(木) 10:42現地2日(火)、NFLのトレード期限はヒューストン・テキサンズがクオーターバック(QB)デショーン・ワトソン放出に対して求めた大きな見返りがマイアミ・ドルフィンズによって支払われることなく過ぎた。テキサンズの練習は、NFLで最高のクオーターバックの一人が毎週インアクティブという奇妙な形で続くことになる。
『SportsTalk790(スポーツトーク790)』のアーロン・ウィルソンによれば、テキサンズのジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオは「結局、トレードは一つも実らなかった。その構造や流れに関して、コメントは一切ない」と話したという。
取引の成立をより難しくしているのは、ワトソンが抱える法的な問題だ。ワトソンは22件の民事訴訟でマッサージ中の性的暴行や不品行を訴えられており、これらの申し立てについて複数の調査が行われている。ワトソンは刑事事件では起訴されていない。
これらの疑惑がどれほどの影響を与えたかについて、カセリオGMはコメントを拒否した。テキサンズは3度のプロボウラーであるワトソンを手放す見返りとして3つの1巡目指名権を含むパッケージを求めていたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。ワトソンとチームの関係は法的な問題が持ち上がる前から悪化しており、1月の時点でワトソンがチームにトレードを要請。ワトソンの契約にはノートレード条項が含まれており、ドルフィンズとのトレードの場合のみこれを破棄することで合意がとれていた。
現時点ではドルフィンズとの交渉がまとまっていないものの、カセリオGMはマイアミとの話し合いがオフシーズンにも続く可能性を示唆している。
「今のところ、フォーカスはマイアミ・ドルフィンズだ」とカセリオGMは述べたという。
ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレスはチームのクオーターバックであるトゥア・タゴヴァイロアについて「誰もがそれぞれのペースで成長していく。彼は週ごとに良くなっているように見える。皆の旅は、それぞれに少しずつ違っている。これは彼の旅。彼は良い仕事をしていると思う。そう思わない人が多かったとしてもな」と話した。
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