トレード期限が過ぎ、QBタゴヴァイロアに寄り添うドルフィンズのフローレスHCとグリアGM
2021年11月04日(木) 11:09ヒューストン・テキサンズとマイアミ・ドルフィンズの間で交渉されてきたクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンのトレードが失敗に終わったことで、ドルフィンズは2年目のQBトゥア・タゴヴァイロアを信用しているかどうかという煩わしい質問から解放された。これはブライアン・フローレスHC(ヘッドコーチ)にとっても喜ばしいだろう。
数カ月にわたってトレードが協議されていたにもかかわらず、フローレスHCは2020年ドラフト1巡目指名で入団したタゴヴァイロアを全面的に信頼する姿勢を貫いてきた。
『ESPN』のマルセル・ルイ・ジャックによれば、フローレスHCは現地3日(水)に「私はこの建物内の人たちが大好きだ・・・ここは正しい構成要素が揃っている」と語ったという。
先週、トレードの可能性に関する質問を受けたタゴヴァイロアは答えをはぐらかしつつ「必要とされていないとは感じていない」と話していた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、ドルフィンズのオーナーであるスティーブン・ロスは最終的に取り引きが決裂する直前にワトソンと話す許可を得たとのこと。
『NFLネットワーク』のキャメロン・ウォルフによれば、ジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアは「トレードは行われなかった。組織として、取り引きしないことにした」と述べたという。
テキサンズとドルフィンズの間でトレードが行われるのではないかという推測からワトソンは数週間にわたって話題に上っていたが、2日のトレード期限が近づくにつれてその憶測は強まっていた。
ワトソンはマッサージセッション中に行われたとされる性的不祥事の告発をめぐって22件の民事訴訟と複数の調査の対象となっており、テキサンズにとって彼のトレードはより複雑なものとなっていた。なお、ワトソンは起訴されてはいない。
今シーズン、タゴヴァイロアは157回中103回のパスを成功させ、1,040ヤード、タッチダウン7回、インターセプト5回を記録している。ドルフィンズはタゴヴァイロアと彼がシーズン第2週に肋骨を骨折してから回復するまでの3試合で先発を務めたジャコビー・ブリセットを守るのに苦労している。シーズン第2週にはバッファロー・ビルズのパスラッシュに圧倒され、ドルフィンズは合計6回のサックを許していた。最近になってパスプロテクションが改善されてきたとはいえ、タゴヴァイロアを中心としたチーム作りを進める上で、オフェンシブラインはオフシーズンで解決すべき優先課題の一つとなりそうだ。
2020年ドラフトの全体5位で指名されたタゴヴァイロアは先発として出場した試合で7勝7敗の成績を残している。
『Sun-Sentinel(サン・センティネル)』のデビッド・フロネスによれば、グリアGMは「トゥアにはとても満足している。彼は順調に成長していると思う」と述べているという。
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