QBラブが初先発でも、同じパッカーズ攻撃陣に備えるリードHCとチーフス
2021年11月05日(金) 01:01現地3日(水)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となったアーロン・ロジャースが出場できなくなり、グリーンベイ・パッカーズは日曜日のカンザスシティ・チーフス戦までにジョーダン・ラブの準備を整えることになった。同時にそれはカンザスシティ側にも、ロジャースではなくバックアップクオーターバック(QB)について研究するための機会を与える。
これまでロジャースの後ろで1年半のキャリアを過ごしてきたラブは、日曜日に初めての先発を飾る。若いQBの映像は多くないことから、チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードはチームがセンター下にいる人物ではなく、攻撃スキームに集中して対策に取り組むと水曜日に述べた。
「彼らはオフェンスを丸ごと変えるわけではない」とリードはチームの公式コメントで述べている。「そうはならない。オフェンスを走らせるのは変わらないだろう。彼らはプレシーズンでそうしており、そこで彼はいい仕事をしたようだ。もしそうなら、そのオフェンスに備えるまでだ。その後で一人一人の独特の性質を把握し、対策を取る。だが流れはそんなところだ」
2020年のプレシーズンが中止されたことで、昨シーズンのラブは1スナップもプレーしなかった。今年は2回のプレシーズンゲームに出場し、35回中24回のパスに成功、266ヤードを獲得し、タッチダウン1回でインターセプト1回、2回のサックを浴びた。プレシーズンでラブは何度か正確なパスを投げていたが、時々読みを誤ることもあった。バックアップを相手にプレーするルーキーならよくあることだ。ラブはシーズン第1週にパッカーズが大敗した試合にも途中から出場しており、15回のスナップをプレーして7回のアテンプトで5回成功、68ヤード、サック1回を記録した。
リードは2020年のドラフト前にラブについて書き留めたメモをまだ持っているという。
「ああ、したよ」とドラフト前にラブのことを調べたかと聞かれ、リードは答えた。「私はできる限りベストな形で全員を知ろうとしている。彼についても調べる機会があったが、いい選手だよ。大学で優れたキャリアを残し、今もいいポジションにいるようだが、彼の前にはなかなか強い選手が立っている」
セーフティ(S)のタイラン・マシューもチーフスはマット・ラフルアーのオフェンスに備えていると繰り返し、ラブがもたらす変数については心配していないと述べた。それによって準備が大きく変わることはない。
「アーロン・ロジャースは特別な選手だ。リーグ内でも指折りの優秀なクオーターバックだよ。でも、準備に関する限り、大事なのは俺たちの思考法、態度、できる限り情報を集めるように努力することだ」と彼は言っている。「彼らのオフェンスはそれほど変わらないはずだ。だから、フォーメーションを把握し、自分たちの側で何が起きているのかをしっかり理解すればいい」
今シーズンのチーフスの守備は相手の前進を遅らせることに苦戦している。被ヤード数はNFLで4番目に多く、許したサードダウンコンバージョン率で29位、1試合平均のサック数では32位となっている。カンザスシティは今週、ロジャースと対戦せずに済むという恩恵にあずかった。しかし、苦戦の続くディフェンスをラブによって崩されるようなことがあれば、恥を塗り重ねることにもなりかねない。
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