【2016年第7週】無敗のバイキングスに土をつけたイーグルス
2016年10月24日(月) 08:34現地23日(日)、本拠地リンカーン・フィナンシャル・フィールドにミネソタ・バイキングスを迎えたフィラデルフィア・イーグルスはディフェンスとスペシャルチームが活躍し、21対10で勝利した。
前半、序盤ここまで喪失ヤードリーグ1位のバイキングスと、2位のイーグルスはどちらもディフェンスが奮起し、第1クオーターだけでイーグルス攻撃陣は2インターセプト、1ファンブルロスト、バイキングス攻撃陣は1インターセプト、1ファンブルロストと大荒れの展開となる。第2クオーターに入り、バイキングスが安定したドライブで攻め込むと、キッカー(K)ブレア・ウォルシュのフィールドゴールにより先制する。しかし、直後のキックオフリターンでイーグルスキックリターナー(KR)ジョシュ・ハフが98ヤードのタッチダウンを決めて逆転。エキストラポイントではバイキングスの反則による罰退に乗じて2ポイントコンバージョンを選択し、これをクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツが自ら持ち込んで成功させたイーグルスが8対3と逆転に成功する。その後、イーグルスは前半終了間際にフィールドゴールで追加点を上げ、11対3で前半を終了した。
後半、イーグルスはQBウェンツからワイドレシーバー(WR)ドリアル・グリーンベッカムへのタッチダウンパスで突き放す。バイキングスはイーグルスゴール前まで攻め込むも、第3ダウンと第4ダウンはいずれもラン攻撃をイーグルスディフェンスライン陣に阻まれて無失点。ここから流れがイーグルスへと傾き始める。イーグルスの攻撃はスリーアンドアウトに抑えられてしまうが、パントでバイキングスのパントリターナー(PR)マーカス・シェレルスがファンブル。これをイーグルスのトレイ・バートンが奪取して攻撃権を得たイーグルスがフィールドゴールで締めくくり、試合を決定づけた。バイキングスは試合終了間際にQBサム・ブラッドフォードがWRコーダレル・パターソンへのタッチダウンパスを決めている。
イーグルスQBカーソン・ウェンツはパス28回中16回成功、138ヤード、1タッチダウン、2インターセプト、ショットガンのスナップを複数回ファンブルするなど、新人らしい不安定な部分も見られたが、要所で効果的なパスを決めて勝利に貢献した。今回の試合で注目すべきはディフェンス陣、特にフロント7が大活躍している。ラン喪失93ヤード、6回のQBサックで元同僚のバイキングスQBブラッドフォードに全く仕事をさせなかった。
バイキングスQBサム・ブラッドフォードはパス41回中24回成功、224ヤード、1タッチダウン、1インターセプト。ターンオーバーを効果的に得点へと結びつけたイーグルスとは対照的に、ゴール前でのギャンブル失敗など、コーチ陣の失策が大きな敗因となった。
唯一無敗だったバイキングスにも土が付き、これで全勝チームはゼロだ。
次週、イーグルスはアウェーでダラス・カウボーイズとの同地区対決、バイキングスも敵地で同地区のシカゴ・ベアーズと対戦する。