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指負傷のシーホークスQBウィルソンが完全復帰へ

2021年11月09日(火) 11:00


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Don Wright】

ラッセル・ウィルソンが戻ってくる。

指のケガで4週間にわたって戦線を離脱していたシアトル・シーホークスのスタークオーターバック(QB)が、現地8日(月)に正式に完全復帰の許可を得た。チームがウィルソンの担当医師の声明を通じて明かしている。

スティーブ・シン医師は声明の中で「2021年10月7日、ラッセル・ウィルソンは試合中に右手(投球側)の中指に大ケガを負った」と述べた。

「彼は翌日すぐに、近位指節間関節の骨折脱臼および伸筋腱断裂(槌指)の修復という形で手術を受けた。これは未知の領域であったものの(私はこれまでのキャリアの中で、NFLのクオーターバックの投球側の手でこれほどひどいケガを見たことがない)、その一方でこれほどまで術後療法に没頭し、ケガ以前のパフォーマンスを上回ることはなくとも、それと同じレベルに戻ろうとする強い信念を持っている選手に出会ったこともなかった」

「彼の進展具合にはこれ以上なく驚かされたし、今は自信をもって彼に完全復帰および制限のない形でのプレーの許可を出せる」

ウィルソンは長い間、シーズン第10週に組まれたグリーンベイ・パッカーズ戦での復帰を見据えており、月曜日に『Twitter(ツイッター)』に投稿した動画で復帰の時が近づいたことを示唆していた。40秒弱のこの動画には、ウィルソンが医師の元を訪れる場面やリハビリの様子、負傷する前の、ユニフォームに身を包んでトンネルからフィールドに向かう様子、ランボー・フィールドの風景などが含まれている。キャプションには「It’s Time(さあ、時間だ)」とある。

ウィルソンの復帰はシーホークスにとってこれ以上ない段階で訪れている。昨シーズンにNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区を制したシーホークスだが、ウィルソンがいない状態で1勝2敗を喫した今はディビジョン最下位タイとなっている。

3勝5敗のシーホークスはウィルソンの代役に立ったQBジーノ・スミスがチームの攻撃陣の中で苦戦するのを見てきた。ベテランのバックアップQBが初めて先発した2試合と少しの間に導いたタッチダウンドライブは4回のみだったが、ジャクソンビル・ジャガーズと当たった前戦でシーホークスはちょっとしたブレイクを経験している。

シーズン第5週まで、ウィルソンはいつも通りの好パフォーマンスを披露していた。7度のプロボウラーはタッチダウン10回、インターセプト1回を記録する傍ら、アテンプト平均ヤード(9.6)とパサーレーティング(125.3)はキャリアハイの数字をマークしている。

常に発揮されるその生産性が戻ってくることで、シーホークスのシーズンは救われるかもしれない。

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