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肩負傷のパンサーズQBダーノルドは数週間離脱の見込み

2021年11月10日(水) 12:30


カロライナ・パンサーズのサム・ダーノルド【AP Photo/Jacob Kupferman】

クオーターバック(QB)サム・ダーノルドのシーズン最低のパフォーマンスが、カロライナ・パンサーズの先発QB交代につながるのかはまだ分からない。ただし、今は負傷によって実質的に交代せざるを得ない状況だ。

ダーノルドの投球側の肩甲骨にヒビが入っていることが検査で分かったため、日曜日に予定されているアリゾナ・カーディナルスとの試合にはP.J.ウォーカーが先発すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地9日(火)に伝えた。不完全骨折からの回復に努めるダーノルドには数週間の離脱が見込まれるとラポポートはつけ加えている。

肩を負傷し、シーズン第8週のアトランタ・ファルコンズ戦で勝利してから脳震とうプロトコルに置かれていたダーノルドにとっては、厳しい2週間だった。ファルコンズのラインバッカー(LB)フォイ・オロウクンが試合後半でダーノルドにぶつかった際、ダーノルドのヘルメットが緩んでいる。これによって試合を離脱したダーノルドだが、ラポポートによればこのときに肩も負傷した可能性が高いという。

ダーノルドは先週を通じて制限付きで練習しており、ニューイングランド・ペイトリオッツ戦に向けてはクエッショナブルとされていた。最終的にプレーしたものの、そのパフォーマンスからは出場すべきではなかったことがうかがえる。ダーノルドはインターセプト3回を喫し、うち1回ではコーナーバック(CB)J.C.ジャクソンによって88ヤードのピック6を決められている。24対6で敗北した試合の中で、ダーノルドはパス33回中16回成功にとどまった。

シーズン序盤は効率の良さを見せていたダーノルドだが、過去6試合ではインターセプトを10回浴びている。現在4勝5敗のパンサーズは、ここ6試合では1勝しか挙げていない。ペイトリオッツに敗北した後、パンサーズのヘッドコーチ(HC)であるマット・ルールは今後の先発QBがダーノルドだと明言しようとはなかった。

『Charlotte Observer(シャーロット・オブザーバー)』によれば、ルールHCは月曜日に「クオーターバックポジションからすれば、それほど良くはなかった」と話し、次のように続けたという。

「何度かオープンになっている選手がいたものの、繋げられなかったときがあった。はじかれたボールが多く、このレベルで起こってはいけないほどだった。それに、もちろん3回のターンオーバー。われわれのシーズンを見たとき、ボールをプロテクトしていれば勝てるチャンスがあったと思う」

ルールHCはこれまで、シーズンを通して先発としてのダーノルドを支持してきた。したがって、ウォーカーが生産性を見せたとしても、先発職はダーノルドがケガから回復すれば失われる仕事になるかもしれない。今週の日曜、ウォーカーは今季初めて、そして、キャリア2回目の先発という大仕事を、8勝1敗のアリゾナ・カーディナルスの本拠地で担うことになる。

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