クリーブランド・ブラウンズがオフェンシブライン（OL）の重要選手を確保し続けている。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に現地10日（水）に報じたところによれば、ブラウンズがガード（G）ジョエル・バイトニオと3年でおよそ4,800万ドル（約54億7,000万円）の延長契約を結んだという。この延長契約には今年と来年の17試合目に対する増額が含まれているとラポポートはつけ加えた。

チームも後にこの延長について認めている。これでバイトニオは2025年シーズン末まで契約下に置かれることになった。

声明にて「これで8年ここにいるし、たくさんの浮き沈みを見てきた。その一部になり、俺を信じ、キャリアのすべてでここいることを許してくれたチームのためにやっていくことは、本当に大事なこと。とても特別なんだ」と語ったバイトニオは次のように続けている。

「何度もチームを変え、チームからチームに移る素晴らしい選手は、このリーグで見ると思う。俺はジョー・トーマスがここでキャリアを終えるのを見た。8年目とか9年目とかになると、それが頭の中に浮かんでくる。クリーブランドですべてのキャリアを過ごし、彼らと一緒にチャンピオンシップ優勝に挑戦するのは、本当に特別なことだろうって」

「ハスラム家やアンドリュー・ベリー（ジェネラルマネジャー）、ステファンスキーコーチに、俺を信じ、このチャンスをくれたことにただ感謝したい」

新契約による年額1,600万ドル（約18億2,000万円）はカンザスシティ・チーフスのレフトガード（LG）ジョー・トゥニーの契約に匹敵し、それを越えるのはフランチャイズタグをつけられたワシントン・フットボール・チームのGブランドン・シャーフ（年額1,803万6,000ドル／約20億5,000万円）のみとなっている。

ベリーGMは火曜日にもGワイアット・テラーと4年5,680万ドル（約64億7,000万円）で契約を延長している。

「Oラインにはたくさんのいい友人がいて、皆が一生懸命に努力し、フットボールのゲームを愛し、クリーブランド・ブラウンズに情熱を持っている」と言うバイトニオは「俺たちはボールを運び、ベイカー（メイフィールド）を守り、ダウンフィールドを目指したい。リーグには優秀なラインマンが足りないときがあるから、5人とか6人、7人が一つのチームにそろっているなら、それだけのデプスがあるのは本当にいいことで、できるだけ長い間彼らをキープできればと思う」と続けた。

3年連続でプロボウルに選ばれたバイトニオは、NFLのガード全体でも最も優秀な一人だ。重機のようにすべてを押しつぶし、優秀なパスブロッカーであるバイトニオは、相手のディフェンシブタックルに1対1で当たることもできる。ブラウンズのランゲームやスクリーンゲームがNFLで最も優秀な部類に入っている理由の大きな一つが、バイトニオの存在だろう。

資金を節約すべくオデル・ベッカムのリリースを巡って交渉したベリーGMは、方向を転換してブラウンズOLにおける2人の要石に新契約を渡した。

バイトニオとテラーを確保したことで、ブラウンズのランゲームと攻撃陣の安定性がフリーエージェンシーによって脅かされることはしばらくないだろう。

ベリーGMは声明にて「昨シーズンが終わった後、われわれのフットボールにおけるプライオリティの一つが、ジョエル・バイトニオを残るキャリアのすべてでブラウンズのメンバーにすることだと決断した。ジョエルはわれわれの最も多くの栄誉を集めた選手の一人であり、ここの“強く、賢く、責任を持つ”という信念に理想的なモデルだ。ジョエルのハイレベルなパフォーマンスやリーダーシップ、一貫性、耐久力を高く評価している」と述べた。

ベリーGMはさらに、「この契約延長にわれわれ全員がエキサイトしており、彼のキャリアが終わったときにはカントンでのゴールドジャケットを楽しみにできることを願っている」と話している。

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