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WRオデル・ベッカムがラムズと1年契約に合意

2021年11月12日(金) 09:07


オデル・ベッカム【AP Photo/Kirk Irwin】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムがよく知る街に新たなホームを見つけている。

ベッカムがロサンゼルス・ラムズと1年契約を結ぶと、現地11日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとキム・ジョーンズが伝えた。

クリーブランド・ブラウンズに不満を抱いていたベッカムは、期限前にトレード話がまとまらなかったのを受け、チームからの離脱を余儀なくされた。29歳のワイドアウトは火曜日にウェイバーをクリアしてフリーエージェント(FA)になり、次のチームを自ら選べる状態になっていた。

公式にリリースされる前、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドがオープンになっているベッカムにパスを投じない様子を収めた動画をベッカムの父がインターネットに投稿したことが騒ぎになり、ベッカムは2日連続で練習を免除されている。オデル・ベッカム・シニアはメイフィールドのモチベーションや能力を軽んじるようなコメントを肯定する反応を返していた。

ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)であるアンドリュー・ベリーは先週金曜日に報道陣に対し、動画やそれに関するオンラインでの動き(NBAのレブロン・ジェームズがブラウンズにベッカムのリリースを求めた発言を含む)だけが別離につながったわけではないとし、“それよりも長い期間にわたる一連の話し合い”がスターレシーバーのリリースという結論に至ったと話している。

ベッカムはこれから、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォード率いるハイパワーな攻撃陣を擁するラムズへと向かう。ラムズ攻撃陣は試合あたりのトータルヤードで4位、パスヤードで3位、得点で5位につけている。スタッフォードにはすでに多くの武器があり、その中にはNFLのレシービングリーダーであるWRクーパー・カップがいる。ベッカムの加入によって、ラムズレシーバー勢の力はいや増すばかりだ。

ベストの状態のベッカムはプロボウルやオールプロレベルの選手であることを証明してきた。複数のケガを抱えた近年は以前のような成功を収められず、ブラウンズでの今季6試合ではターゲットの50%しかキャッチしていない。

29歳のレシーバーは今季にすでに軌道に乗っているチームでフレッシュな再スタートを切る。ラムズは先週、トレードでエッジラッシャーのボン・ミラーを獲得していた。ベッカムがラムズでチャンスを最大限に生かせるか、要注目だ。

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