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負傷した指はほぼ100%回復した気がするとシーホークスQBウィルソン

2021年11月12日(金) 12:01

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/ John Froschauer】

シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは医師から6週間から8週間の離脱を宣告されていた。NFLで最も熱心な選手の一人であるウィルソンにとって、それは許しがたかっただろう。ウィルソンは今回の負傷までに一度も欠場したことがなく、ましてや何週間も休んだことなどなかった。

ある程度の期間の離脱は避けられなかった――ウィルソンは右手の中指と人差し指に伸筋腱断裂(槌指)と脱臼、骨折を患って手術を受けている――が、その離脱も休むだけの時間ではなかったようだ。

ウィルソンは逆境の中でもいつものように、さらなる努力を重ねている。

シーホークスのスターQBは「時間を半分に短縮することばかり考えていた」と、シーズン第5週に戦線離脱して以来、初めて公の場でコメントした。

指にピンが入ったままでは投げられないため、ウィルソンは手を復活させるために(理学療法士やパフォーマンスチームの協力を得て)1日19時間のリハビリに取り組んだと話している。先週、ピンが取り除かれ、半日後には投げられるようになった。そして今週には練習に復帰している。

ウィルソンは「アメージングな人たちに恵まれて、自分の計画すら先を越してしまった」と話した。

これまでに何度もプロボウルに選出された経歴を持つウィルソンは現地14日(日)に控えるグリーンベイ・パッカーズ戦でフィールドに凱旋を果たす予定で、ケガもほぼ完治しているとして次のように強調している。

「気分は最高。かなり、いいところまできた気がする。まだ100%じゃないけど、かなり近いと思う。グローブをつけなくてもいい。手に力が入る」

3勝5敗のシーホークスにとっては最高の知らせだろう。ウィルソンの欠場により3試合連続で不振に陥り、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区では最下位タイとなっていた。しかし、シーズンの半分を過ぎた時点で、NFC最後のポストシーズン出場権まであと1試合というところまで来ている。ウィルソンが司令塔を務めるようになってからシーホークスは1シーズンを除いてすべてのシーズンでプレーオフ進出を果たしてきた。

ケガから復帰したウィルソンはタイトル争いに復帰することを目標にしている。

ウィルソンは「第一に、ネガティブにならないこと。物事が起こるのを承知の上で、常にニュートラルであろうとするだけ。出場できた試合のすべてでプレーできたことや、このリーグでこれまでにできたことはすべて、自分が恵まれていたからだって分かっている。これは新たな始まりになる気がしている」と語った。

【RA】