ニュース

パッカーズ戦に向けてシーホークスQBウィルソンがIRから復帰

2021年11月13日(土) 13:12


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/ John Froschauer】

指の修復手術を受けたシアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが復帰することが正式に決定された。ウィルソンの回復力に、主治医が「驚かされた」と言えば、ヘッドコーチ(HC)は「驚くべきこと」と評している。

現地14日(日)に行われるグリーンベイ・パッカーズ戦に向けて、シーホークスは金曜日にウィルソンを故障者リザーブ(IR)からアクティブ登録した。

また、ワイドレシーバー(WR)ドゥウェイン・エスクリッジをアクティブにするとも発表している。

ピート・キャロルHCは金曜日、ウィルソンは「準備できている」と述べ、月曜日には「問題なければプレーさせるつもりだ」と話していたことから、アクティブ登録されたウィルソンが日曜日に先発出場を果たす可能性はある。

これまではジーノ・スミスがウィルソンの代わりに先発を務めており、チームはシーズン第9週に迎えたバイウイーク前のウィルソン不在の3試合で1勝2敗という戦績を収めていた。

ロサンゼルス・ラムズに敗れたシーズン第5週に負傷したウィルソンは伸筋腱断裂(槌指)および近位指節間関節の骨折脱臼を患い、手術が必要となった。当初は6週間から8週間の欠場が見込まれていた。

ところが、負傷したその日の夜にキャロルHCはウィルソンを「史上最も素晴らしいヒーラーの1人」と称し、今となってはそれが適切な表現であったことが証明されている。

ウィルソンの手術を担当したスティーブ・シン医師が8日に出した声明の中で「彼の進展具合にはこれ以上なく驚かされたし、今は自信をもって彼に完全復帰および制限のない形でのプレーの許可を出せる」と発表したことで、ウィルソンのシーズン第10週までの復帰という目標が明確なものとなっていった。

同日、キャロルHCはウィルソンの復活劇を「卓越した回復の物語」と表現している。

木曜日に負傷してから初めてメディアの前に姿を現したウィルソンは100%の状態に「かなり近い」と語っていた。

もしかすると、ウィルソンは以前よりいい状態になっているかもしれず、いずれにせよプロボウルに7度選出されたウィルソンが100%に近い状態でフィールドに復帰するのはパッカーズ(7勝2敗)と対峙するシーホークス(3勝5敗)にとって大きなメリットとなる。

ウィルソンは今季5試合に出場して合計1,196ヤード(1試合あたり239.2ヤード)を投じ、アテンプト平均でリーグ最高の10.8ヤードを誇っている。また、10回のタッチダウンに対してインターセプトはわずか1回だ。

輝かしいキャリアの中で3試合を欠場した後、ウィルソンは戻ってくることになった。現在、注目されているのは彼が完全に健康な状態なのか、あるいは彼とシーホークスがケガによって支障をきたす心配が全くないのかということだ。

【RA】