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WRオデル・ベッカムが49ers戦でラムズデビューを果たす見込み

2021年11月15日(月) 10:31


オデル・ベッカム【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは現地12日(金)の真昼に新チームであるロサンゼルス・ラムズのもとに現れ、身体検査を受けた。金曜日に練習を見学し、土曜日には練習とウオークスルーに参加しており、現在は月曜日に控えるサンフランシスコ・49ers戦に出場する可能性が高いと関係者は語っている。

彼にとっては波乱の1週間だったが、それもまだ半分しか過ぎていない。

クリーブランド・ブラウンズを退団後、ラムズと最大425万ドル(約4億8,000万円)の1年契約を結んだベッカムには、早くからチームに貢献するチャンスが与えられている。これはWRロバート・ウッズがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂していなくても同じだったかもしれないが、そうなった今となってはなおさらだ。

月曜夜の試合までにラムズのプレーブックをほとんど理解できなかったとしても、ベッカムはオフェンシブスタッフと共に余分に時間を過ごして、できる限り多くのことを吸収してきた。試合が近づくにつれて、それはさらに強化されるだろう。

チームとしては、ベッカムにいくつかのプレーを覚えさせ、そこに投入してボールを持たせるのが目標だ。それほど多くはないかもしれないが、おそらくベッカムはプレーするだろう。最終的には、ベッカムの存在がWR1であるクーパー・カップを助け、カップからカバレッジを引き離すと考えられる。

ラムズが練習で見たものは印象的だった。身体的にもメンタル面でも好感が持てるようだ。ラムズの文化に溶け込む必要があり、その逆になってはならない――ショーン・マクベイがヘッドコーチ(HC)に就任した本来の理由もこれだ――とベッカムは言う。

ここにたどり着くまでにも同様の混乱が起こっている。ベッカムは当初からラムズとグリーンベイ・パッカーズを最有力候補に挙げていた。ある関係者によると、ベッカムはラムズが自分を勧誘するのと同じくらいラムズに誘いかけていたという。

パッカーズからはベテラン選手としては最小限の金額でオファーを受け、その他のオファーは基本給が100万ドル(約1億1,000万円)前後でインセンティブにより、さらに数百万ドルを稼ぐチャンスがあるというものが多かった。カンザスシティ・チーフスやニューイングランド・ペイトリオッツ、シアトル・シーホークス、ニューオーリンズ・セインツ、そしてパッカーズがオファーを出し、ラムズも同様にオファーを出していた。

興味深いことに、ベッカムがチームを吟味しているとき、ピッツバーグ・スティーラーズからも契約したいという電話があった。しかし、その頃にベッカムはチームを最終候補まで絞り込んでいた。

ベッカムは「オフェンスはちょうどいい感じだ。自分の力が発揮できるところと試合に勝つ方法を一緒に見つけていきたい」と語っている。

【RA】