ワシントンに敗れたバッカニアーズHCエリアンス、「うちは非常に間抜けなチーム」
2021年11月16日(火) 14:38
昨季のスーパーボウル覇者であるタンパベイ・バッカニアーズはワシントン・フットボール・チームに29対19で敗れている。オフェンスは第1クオーターに2回のターンオーバーを喫して出足が遅くなってしまった。一方のディフェンスは後半になっても相手を止められなかった。そして、その間にもメンタルエラーが続出している。
試合に敗れた後、ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスはチームを酷評した。
『ESPN』のジェンナ・レインによれば、エリアンスHCは「能力とは関係ない。実行力とスマートなフットボールをすることが重要だ。うちは非常に間抜けなフットボールチームだ。これはコーチ陣の反省点でもある」と語ったという。
怒りっぽい性格のエリアンスHCはクオーターバック(QB)トム・ブレイディをはじめ、すべての選手に怒りの矛先を向けている。バッカニアーズは3回、パスドロップを喫した。そして、最初のスナップでのタイトエンド(TE)O.J.ハワードによるフォルススタートを含む、6つの反則を取られて合計43ヤードを罰退している。
エリアンスHCは「エネルギーと情熱は非常に修正しやすいものだ」と述べ、「反則については――遅かれ早かれ修正しなければならない。最初のプレーでは――相手がシフトしていて、オフサイドを誘われてしまった。向こうは何のプレーもしていないのに、オフサイドになってしまう。われわれがどこかに行くなら、このような愚かさをなくさなければならない」と続けた。
バッカニアーズは前半の得点で6点と今季のチームの最低記録に並び、わずか136ヤードにとどまった前半のトータルヤードでは最低記録を塗り替えた。ブレイディは第1クオーターに2つのインターセプトを投じている。
エリアンスHCはブレイディのプレーについて「レシーバーとは何の関係もない。彼のせいだ」と強調した。G.O.A.T.への批判――1回のインターセプトはワイドレシーバー(WR)ジェイロン・ダーデンが原因だったにもかかわらず――は2連敗の後、誰もが批判から逃れられないというエリアンスHCの意図が示されていたようだ。
バッカニアーズが2連敗したのは、2020年シーズン第11週から第12週以来の出来事だった。当時もブレイディは2試合連続で2回以上のインターセプトを食らっている。また、バイウイーク明けにワシントンに10点差で敗れたのはブレイディのキャリアの中で最大の敗北となった。
試合後、ブレイディは短いメディアセッションの中で「自分たちのペースでプレーできなかった。ゲーム全体を通して遅れをとってしまった。彼らは良いゲームをしていた。良いプランを持っていた」と語り、「自分でエラーをたくさん起こすなら、どこと対戦するかは関係ない。僕たちは試合に出て、そこにあったプレーを実行しないといけない」と続けている。
この敗戦はチーム全体で引き起こしたものであり、オフェンスのスロースタートに加え、第4クオーターにはディフェンスがフィールドから離れられず、ワシントンにタッチダウンドライブで19プレーを許し、勝敗を決するまでに10分26秒を与えてしまった。
【RA】