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ワシントンに敗れても「特別な日だった」とパンサーズQBニュートン

2021年11月22日(月) 14:24

カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートン【AP Photo/Jacob Kupferman】

日曜日はカロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)キャム・ニュートンにとって忘れられない日となった。なぜなら、この日は彼の人生を大きく変えた出来事の周年記念日だったからだ。いずれの日にもニュートンは敗北を経験しているが、それでもその瞬間を楽しむことをやめなかった。

ニュートンが大学在学中にノートパソコンを盗んで逮捕された日からちょうど13年経った現地21日(日)、ベテランクオーターバックの彼は待望のカロライナ帰還を果たした。パンサーズに戻ってからわずか2試合目で先発に指名されたニュートンだが、試合終了間際のドライブを得点につなげることができず、チームはワシントン・フットボール・チームに27対21で敗れている。

「今日は俺にとって特別な日になった。それにはいくつかの理由がある」とニュートンは述べた。「この日は俺にとっての復活の日なんだ。どれだけの人が知っているかは分からないけど、11月21日は特別なんだよ。俺が人生で一番しくじった日だ。でもその大きな傷跡は、結果的に俺にとって最大の道しるべになった。フロリダ大学に通っていた俺はこの日、投獄された。この日は常に自分の原点になっているんだ」

わずか2週間前、QBサム・ダーノルドの肩の負傷をきっかけにヘッドコーチ(HC)のマット・ルールから古巣に戻って来ないかと突然電話がかかってくるまで、ニュートンは家でくつろいでいた。シーズン第10週のアリゾナ・カーディナルス戦でニュートンは最初の2つのスナップを両方ともタッチダウンで終わらせ、チームを勝利へと導く。そして、今回のワシントンとの試合では前半で24ヤードのランニングタッチダウンを決めた直後にフィールド中央へと駆け戻り、喜びを体現した。

「その瞬間をとにかく楽しもうと思ったんだ。何があってもそういう瞬間は大切にする」とニュートンはそのプレーを振り返る。「ただ、俺たちはもっと良くならないといけない」

元MVPのニュートンは27本中21本のパスを成功させて189ヤードとタッチダウン2つを記録し、自らも47ヤード走った。第4クオーター序盤で7点差をつけられている中、ニュートンが放った27ヤードのパスをキャッチしたランニングバック(RB)のクリスチャン・マカフリーが、3人のディフェンダーを交わしてタッチダウンを決め、同点に追いつく。そこからリードするチャンスがあったにもにもかかわらず、パンサーズは最後の2つのドライブを失敗に終わらせている。最初の1本は、ニュートンがマカフリーにパスをつなぐも10ヤードまであと1ヤード足りず、2本目は第4ダウン残り3ヤードの場面でニュートンがサックされている。

ニュートンとは違う形でカロライナに戻ったワシントンのロン・リベラHCは「キャムがプレーブックをマスターする前に倒すことができた」と勝利について話している。「この時期の彼と対戦できてわれわれはラッキーだった」

十分な活躍を見せたニュートンは当初の予定に反して試合に最後まで出場した。ルールHCは週の初めにニュートンとQBのP.J.ウォーカーの両方を出場させると話していたが、出だしから好調だったベテランのニュートンの続投を選んだようだ。

「キャムは素晴らしかった」とルールHCはコメントしている。

11カ月ぶりの試合、そして予想外の古巣復帰にしては上出来だったと言える。

【R】