バイキングスRBクック、関節唇断裂と肩の脱臼で休養へ
2021年11月30日(火) 11:29現地28日(日)、ミネソタ・バイキングスのランニングバック(RB)ダルヴィン・クックはカートに乗せられてリーバイス・スタジアムのフィールドを後にしたが、シーズン終了とまではならないだろう。
クックはシーズン第12週に開催されたサンフランシスコ・49ers戦で肩を脱臼した上に関節唇を断裂したものの、このケガでシーズン終了とはならないだろうと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。損傷はMRI検査により判明したが、復帰時期についてははっきりしていない。ラポポートによると、バイキングスはクックが2019年にそうしたように数週間休んで治療に専念し、リハビリをしてからチームのラストスパートで復帰することを望んでいるという。クックは早ければシーズン第15週に控えるシカゴ・ベアーズ戦で復帰できる可能性がある。
試合の後半で負傷してカートで運び出されるまでの間、クックは痛みのあまり地面に横たわって苦しんでいた。バイキングスはクックの離脱後、アレキサンダー・マティソンを起用するも最終的に34対26で49ersに敗れている。
クックは2019年レギュラーシーズンの最終2週間を胸部のケガで欠場した後、ポストシーズンに間に合うように復帰を果たした。復帰初戦となったワイルドカードのニューオーリンズ・セインツ戦ではキャリー28回で94ラッシングヤード、タッチダウンラン2回という驚異的な結果を残している。翌週、バイキングスはディビジョナルラウンドで49ersに敗れており、この試合でクックはわずかキャリー9回で18ヤードをマークしただけだった。
今季はこれまでにキャリー171回で773ヤード、タッチダウン4回、レシーブ27回で202ヤードを獲得。効果的なグラウンドゲームを確立すると同時に、クオーターバック(QB)カーク・カズンズがジャスティン・ジェファーソンやアダム・シーレンを中心としたワイドレシーバー(WR)陣にパスを回すためのワイドゾーンスキームを採用しているバイキングス攻撃陣にとって、クックは欠かせない存在となっている。
クック不在のバイキングスはマティソンと新人のキーン・ヌワングウーに頼らざるを得なくなるだろう。後者は主にスペシャルチームの武器として活躍しており、今季は2回のキックリターンによってタッチダウンを決めている。また、日曜日の試合でもクックの離脱後、ハンドオフを1度受けた。
現在5勝6敗のバイキングスはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のワイルドカード最後の1枠を目指している。そのためにはクックの復帰を待つ間、マティソンがクックの後任として活躍することが必要だ。
【RA】