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カウボーイズDTトリステン・ヒルが試合後の暴力行為により2試合の出場停止処分に

2021年11月30日(火) 13:20

ダラス・カウボーイズのトリステン・ヒル【Cooper Neill via AP】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地29日(月)に伝えたところによると、ダラス・カウボーイズのディフェンシブタックル(DT)トリステン・ヒルは試合後に起こした小競り合いの中でラスベガス・レイダースのガード(G)ジョン・シンプソンを叩いたことにより、NFLから2試合無給の出場停止処分を受けたという。

リーグが試合の映像をすべて見直した結果、ヒルの出場停止処分は決定された。ラポポートとペリセロによれば、NFLのフットボール運営部門副社長のジョン・ラニアンが出場停止処分に関する声明を発行しており、声明の中ではシンプソンのフェイスマスクに対してヒルが平手打ちをした旨が説明されていたとのこと。

延長戦を経て36対33で敗れた後、ヒルはフィールド中央付近で集まっていた選手たちの輪の中でシンプソンを叩いた。この一撃により、シンプソンのヘルメットは頭から芝生の上に落ちている。

ラニアンはヒルに対する声明の中で、出場停止処分の理由を説明しており、それはリーグの公式声明にも次のように記してある。

「ダラス・カウボーイズのトリステン・ヒルは木曜日に行われたラスベガス・レイダース戦での不必要な粗暴行為とスポーツマンシップに反する行為により、2試合の無給の出場停止処分を受けた」

「手首、腕、肘、手で相手の頭、首、顔を殴ったり、振り回したり、こん棒で叩いたりすることを禁止する規則第12条第2項14(c)と、一般に理解されているスポーツマンシップの原則に反する行為を禁止する規則第12条3項1に違反したとして、NFLのフットボール運営部門副社長のジョン・ラニアンは出場停止処分を科している」

「ラニアンはヒルに対する声明の中で“11月25日に行われたラスベガス・レイダース対ダラス・カウボーイズ戦の後、あなたはリーグが不必要な粗暴行為と見なす行為に及び、スポーツマンシップの欠如を露呈した。具体的には、両チームが握手をしているときに50ヤードラインで相手を50秒以上待っていたことが挙げられる。相手の居場所を突き止めると、あなたはロッカールームとは逆方向に向かって歩いていった。言葉を交わしつつ胸を突き合わせ、エスカレートしたあなたが相手のヘルメットが外れるほどの威力でフェイスマスクに平手打ちした”としている」

「ヒルは12月2日(木)に控えるニューオーリンズ・セインツ戦および12日(日)に控えるワシントン・フットボール・チーム戦を欠場した後、13日(月)にカウボーイズのアクティブロースターに復帰できるだろう」

「労働協約に基づき、ヒルは出場停止処分に対して異議申し立てが可能だ。異議申し立てに対してはNFLとNFL選手会(NFLPA)によって共同任命され、報酬が支払われている上訴担当官のデリック・ブルックスまたはジェームズ・スラッシュのいずれかが審理して判断が下される」

カウボーイズから2019年ドラフトの2巡目で指名された23歳のヒルは、前回の試合でタックル4回を決めており、今季3試合に出場して合計8回のタックルをマーク。3シーズンで15試合に出場し、先発を5回務めていた。

出場停止処分を不服としない場合、ヒルはシーズン第13週に控えるセインツ戦およびシーズン第14週に控えるワシントン戦を欠場することになる。

【R】