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「やるか、黙るかだ」とスティーラーズの改革を示唆するトムリンHC

2021年12月01日(水) 21:31

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Ron Schwane】

地区ライバルのシンシナティ・ベンガルズに気まずい敗北を喫し、勝率0.500に落ちてしまったピッツバーグ・スティーラーズについて、ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンは改革の時が来たと考えている。彼はいら立ち、決意を固めており、どうやら変化が訪れそうだ。

「今までやってきたのと同じことを続けながら、違う結果を期待することはできない」とトムリンは述べ、人材的にもスキーム的にも変える考えを示唆した。それは、“極端なものではない”が、“重要なものになることを願う”という。

どのような変化が伴うのかは、様子見だ。トムリンは具体策には触れず、選手たちの“配置変更”か、デプスの活用が含まれるとだけ述べた。今週、パッドを付けての練習をするかもしれないとも彼は示唆している。次戦の相手は地区リーダーのボルティモア・レイブンズで、ここで仕事ができなければ、スティーラーズのプレーオフへの望みはかなり厳しくなる。

「日曜日になればはっきりする。そうだろう?」とトムリンは述べた。「前にも述べたが、やるか黙るかだ。口では何もできない。質問に答えれば、あなた方の気は鎮まるかもしれないが、それは本物ではない。日曜日にスタジアムで出す結果が本物だ。われわれは安心を求めてはいないし、人々を鎮めようともしていない。自分たちで作り出した状況なのだから、しばらくは悪臭の中を転がり、次にフットボールをプレーする機会を待つ」

41対10でのベンガルズへの敗北は、元スティーラーズのディフェンシブバック、ライアン・クラークの目にもとまり、彼は特にチームのパフォーマンスでディフェンス側のフィジカリティーとエネルギー不足を厳しく批判した。トムリンも、最近の元選手たちからの批判に反論しようとはしない。

「彼らは知っている。われわれの重要視するものをね」とトムリンは述べた。「あなたが何のことを言っているのか、詳しいことは知らない。彼らはここにいた人々だ。あの部屋にいて、われわれが求める基準を理解している。今部屋にいない人の誰よりもよく理解しているだろう。あなたが何に言及しているにせよ、私は彼らに同意する」

ワイドレシーバー(WR)のチェイス・クレイプールがスティーラーズの練習について、もっと楽しくなるように、音楽でもかけるべきだと述べたことについて聞かれると、トムリンはいつもの事務的な調子で切り捨てた。

「クレイプールはワイドアウトだ。彼にはその仕事をさせておく」とトムリンは述べた。「分業が適切と思える練習のアプローチを考案するとしよう」

5勝5敗1分のスティーラーズにはまだプレーオフ進出の可能性が残されているが、それは容易な道のりではない。地区リーダー以外の5つのAFCチーム――バッファロー・ビルズ、ラスベガス・レイダース、デンバー・ブロンコスとベンガルズ――がワイルドカードの出場権をかけて争っており、勝利数でスティーラーズを上回っている。さらに、インディアナポリス・コルツとクリーブランド・ブラウンズは共に6勝6敗で、ポストシーズンに向けた争いは激しい。

もしトムリンが何かを言うとすれば、そのプッシュは日曜日にスティーラーズが見せたよりもずっと大きな努力となって届けられるに違いない。

【M】