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今季初勝利をオックスフォード高校銃乱射事件の犠牲者に捧げたライオンズHCキャンベル

2021年12月06日(月) 13:55


デトロイト・ライオンズ【AP Photo/Paul Sancya】

デトロイト・ライオンズは現地5日(日)に今季初勝利を挙げたが、その影響はフォード・フィールドの外にも広がっている。

同じミシガン州の近隣に位置するオックスフォードでは、高等学校で起きた銃乱射事件により4人の生徒が死亡し、6人の生徒と1人の教師が負傷した。試合後に記者会見を開いたライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは犠牲者の名前を挙げてゲームボールを捧げ、この悲劇による被害者に哀悼の意を表している。

キャンベルHCは明らかに感情的な様子でチームに向けて「今日は何を表現しようとしているのか、正確に知ってもらいたかったのだ」と話し、「シャツ、帽子、ステッカー、そして被害を受けた方々。選手の中には被害に遭われた方を知っている者もいる。私としては“3時間だけでも、その方々の苦しみを少しでも和らげることができるなら、それだけでも価値がある”と考えていた。そんな風に思いつつ、私たちはいい仕事をし、選手たちはそれに応えて良いプレーを見せてくれた」と続けている。

土曜日にミシガン大学のフットボールチームであるウルバリンズがアイオワ大学のホークアイズを破り、ビッグ10チャンピオンシップで感動的な勝利を収めた後、ライオンズは悲しみに打ちひしがれる地域にいる忠実なファンにもう一つ気分を高揚させる瞬間を与えた。

試合終了まで残り2分を切った時点で、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフ率いる攻撃陣は14回のプレーで75ヤードの攻撃を見せ、最後は新人ワイドレシーバー(WR)アモン-ラ・セント・ブラウンに11ヤードのタッチダウンパスを通して27対23で勝利を手にしている。これは試合の中で最も輝くシリーズとなった。

ゴフは「このような悲劇は二度と起きてはならないけど、そういった方々の光となり、見ている人が楽しくなるような、ポジティブなものでありたい」と語った。

「彼らが今日の試合を見ていて、その勝利を喜ぶことができて、3時間でもいいから彼らの心を奪えていたらいいなと思う。自分たちはいつでもそうできると思っているし、スポーツよりも、俺たちよりも重要なことだ。今日はそういう特別な状況の中で、その機会に乗じて特別なことをできたのだと思う」

この銃撃事件は11月30日にライオンズのホームスタジアムから1時間以内の場所にあるオックスフォード高校で発生した。容疑者は同校に在籍する15歳の生徒であり、銃撃事件の当日に逮捕され、複数の罪に問われている。容疑者の両親も土曜日に逮捕され、過失致死罪で起訴された。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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