ベアーズファンへの「俺の勝ち」発言はやはり間違っていないとパッカーズQBロジャーズ
2021年12月10日(金) 01:15タッチダウンを祝っている最中に両手の中指を立てて反応したシカゴ・ベアーズのファンに向けて、“俺の勝ちだ”と叫んでから2カ月近く。アーロン・ロジャースは今も一歩も引こうとしない。
むしろ、正しかったという思いを強めているほどだ。
ロジャースがついこぼして有名になったこの発言は、今度はパッカーズがベアーズを迎え撃つ今季2度目の対戦で試されることになる。彼の自信は揺らいでいない。
「俺の言ったことに疑問を唱えるような部分があるか? 俺たちは彼らに対して長年優秀な記録を持っていて、多くのゲームに勝っている」と現地8日(水)、ロジャースは『Green Bay Press-Gazette(グリーンベイ・プレス・ガゼット)』のライアン・ウッドに話した。
10月17日(日)にシカゴのソルジャー・フィールドで24対14で勝利し、ロジャースはプレーオフゲームを含めてベアーズに対するキャリア成績を22勝5敗に伸ばした。放送用のマイクに拾われた彼の言葉は、ロジャースが自ら6ヤードのタッチダウンランで勝利を決めた直後のものだった。
ベアーズのベテランタイトエンド(TE)ジミー・グラハムはロジャースの発言に特段腹を立てた様子はなく、「俺たちはただ彼らを止めなきゃならない」と述べた。
言うはやすし、行うは難しだ。しかし、ロジャース自身もいつかはしっぺ返しをくらう日が来るかもしれないと認めている。
「いずれどこかで、それが俺に向けて使われる日が来るだろう。そういうもんだ。発言したことについては全く後悔していない」と彼は付け加えた。
来年を待たずして、ベアーズファンがロジャースにそっくり同じ言葉をお返しするためには、まずは日曜日の試合で彼らのチームに予想外の番狂わせを起こしてもらう必要がある。
ベアーズの有望なルーキークオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズは肋骨(ろっこつ)のけがについて問題なしとの診断が出ており、シーズン第11週以来の復帰を果たす。だが、パッカーズを倒すのは容易な仕事ではない。グリーンベイはシカゴで彼らに勝って以来、NFC北地区で独走し、NFLで(タンパベイ・バッカニアーズと並んで)最大の地区リードを持っている。一方、ベアーズはというと4勝8敗に後退してしまった。
ベアーズが最後にグリーンベイに勝ったのは2018年のソルジャー・フィールドでの試合にさかのぼり、得点は24対17だった。
ベアーズファンにとって、とりわけ次の試合はいくら早く来ても早すぎることはないだろう――ロジャースに黒星が付く限りにおいてだが。
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