カウボーイズHCマッカーシーの勝利宣言に対抗していたワシントンHCリベラ
2021年12月13日(月) 10:56ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーが記者会見で次戦の勝利を宣言した翌日、対戦相手のワシントン・フットボール・チームのロン・リベラHCはチームの前でそのことについて触れた。
その宣言――「われわれはこの試合に勝利する。私にはその自信がある」というマッカーシーHCの発言――はすぐさま話題となり、リベラHCは自分の選手たちが正しく対応できるように手を打ったのだ。だが、リベラHCはワシントンに注意を呼びかけるに留まらず、スピーチは熱のこもったものとなった。
現地10日(金)の朝にその場にいた関係者によれば、リベラHCは、マッカーシーHCのコメントはマスコミ向けのものではなく、カウボーイズに向けてのものだと選手たちに述べたという。さらにリベラHCは、マッカーシーHCはカウボーイズの選手たちの頭の中にそのことを植えつけ、日曜日のディビジョンライバルとの試合に向けて正しい考え方を持って臨めるようにしたのだとつけ加えたとのことだ。
マッカーシーHCはワシントンの選手にも暗示をかけようとしていると言うリベラHCは、選手たちに「耳を貸すな。そのことについては一切構わず、気にするな」と伝えている。
「心理学的には興味深い」とリベラHCはチームに述べ、マッカーシーHCはおそらく自分の選手たちを奮い立たせたかったわけで、彼らはすでに何試合か負けているため、そういったことを必要としているのだろうと遠回しに話している。
ある関係者によると、ワシントンの選手たちは熱心に耳を傾け、すべてを飲み込んでいる様子だったという。
リベラHCはマッカーシーHCの発言について、「それは興味深いがたいしたことではない」とチームの専属記者に公の場で述べ、肝心なのはワシントンがしっかり準備することだと強調。そして、「彼はいま、自分のことだけを考え、自分が言ったことだけを考えているようだから、それは大きな間違いだと私は思う。そうだ、大きな間違いだ」とコメントしている。
自分の選手たちに向けてリベラHCはもう一歩踏み込んだ話をしており、最近の5試合で3敗しているにもかかわらず、世間はカウボーイズが勝つと思っていると指摘。リベラHCは、たとえカウボーイズが勝つと思われていても全力を尽くせばそんなことは関係ないと強調した。
選手はマッカーシーHCの言葉に囚われるよりも、全力を尽くすことに集中するべきなのは確かだ。リベラHCはコーチとして、前者が起きることを懸念していたのだろう。
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