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QBプレスコットを守ろうとして退場になったRTコリンズを支持するカウボーイズHCマッカーシー

2021年12月14日(火) 11:43

ダラス・カウボーイズのラエル・コリンズ【AP Photo/Mark Tenally】

昨シーズン、ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは当時先発クオーターバック(QB)を務めていたアンディ・ダルトンがワシントン・フットボール・チームのラインバッカー(LB)ジョン・ボスティックからヒットを受けた際に、誰も彼を守ろうとしなかったことを問題視していた。

それから1年以上経った現地12日(日)、カウボーイズが27対20でワシントンに勝利した試合の第4クオーターで、QBダック・プレスコットを守ろうとしたライトタックル(RT)のラエル・コリンズが相手ディフェンスを殴り、退場となっている。

マッカーシーHCは「LCはあの場面でやるべきことをやった」とチームの公式サイトに述べた。「それぞれがこのプレーをどう思うかは別として、審判の難しさは誰もが理解しているはずだ。非常に激しい試合で自分のクオーターバックを守ろうとすれば、ましてやディビジョンゲームともなれば、荒れた試合になることが予想される。その後はこのプレーを引きずることなく、両チームが冷静に対処したことは素晴らしかった。こういう試合ではよくあることだ」

マッカーシーHCはコリンズが殴ったことに気づかなかったと述べ、その行為自体は決してほめられたものではないが、彼がチームメイトを守ろうとしたことは支持すると話している。

ワシントンのディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・ブラッドリーキングは、プレスコットがカウボーイズのサイドライン付近でパスを放った際に彼にヒットした。コリンズはすかさずブラッドリーキングを攻撃し、最終的にはパンチを放っている。カウボーイズのランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットもこの乱闘に加わっているが、ブラッドリーキングを押したことによる処分は受けていない。

コリンズは「レイトヒットが気に障ったわけじゃないんだ。それよりも、彼がダックの足を狙っているように見えて、それが許せなかった。俺はただ全力で俺のクオーターバックを守ろうとしているだけさ。それが一番の目的だ」と話している。

プレスコットは守ろうとしてくれたコリンズに感謝している。

「当然、チームメイトが俺のことを守ろうとしてくれたことをリスペクトしているし、感謝している。これは俺だからというわけではない。俺たちは誰があの状況にあっても同じことをしていただろう。仲間には感謝の気持ちでいっぱいだ」とプレスコットはコメントした。

コリンズはこの一件で出場停止にはならないが、審査を行った上で罰金を科せられる可能性が高いと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが月曜日に報じている。

カウボーイズとワシントンは2週間後に再び激突する。

【R】