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ドルフィンズに大打撃、Sジョーンズが今季絶望か

2016年10月18日(火) 16:51

スティーラーズ戦で負傷したドルフィンズSレシャッド・ジョーンズ【AP Photo/Lynne Sladky】

マイアミ・ドルフィンズがディフェンスの主軸を失った。

現地16日(日)、ドルフィンズでセーフティ(S)を務め、プロボウラーでもあるレシャッド・ジョーンズが勝利を収めたピッツバーグ・スティーラーズ戦で肩の回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)を断裂したことが分かった。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもので、月曜日の検査次第ではジョーンズの今季が終了する可能性もあるとも伝えている。

ドルフィンズ守備陣の要として、ジョーンズは自らをリーグナンバーワンのSであると自負する。確かに過去2年間で残した彼の成績を他の者と比べるのは難しい。

2015年のジョーンズは5つ以上のインターセプト、かつ、100タックルを記録した唯一のNFLプレーヤーとなった。彼は『NFL Network(NFLネットワーク)』が行ったNFLプレーヤー2016年トップ100人の中でも堂々の64位に位置。ランゲームではタックルで相手のスクリメージに切り込み、ディフェンス最後の壁として相手からボールを奪う技術には並外れたものがある。

ヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズの下ではまだ4試合しかこなしていないものの、ゲイズはジョーンズに殿堂入りしいてるブライアン・ドーキンスの姿を重ねる。先月のふがいないチーム状況の中、ゲイズはスターSジョーンズの活躍は認めていた。

クリーブランド・ブラウンズとの試合にオーバータイムで勝利を収めた後、ゲイズはジョーンズに関して「プレーヤー全員がジョーンズのように献身的に動き、情熱を見せてくれることを願う」とまでも言わしめた。

昨シーズンが開幕して以来、ジョーンズはNFLナンバーワンのストロングセーフティであり、ドルフィンズがより勝ちを重ねていればファーストチームのオールプロとなっていたのは間違いない。

ジョーンズが今季絶望ともなれば、フリーセーフティ(FS)のマイケル・トーマスやスペシャルチームのFSウォルト・エイキンスなどに頼らざるを得ないが、これは明らかな戦力ダウンである。ニューイングランド・ペイトリオッツのタイトエンド(TE)マーテラス・ベネットやクリーブランド・ブラウンズのWRテレル・プライアー、シンシナティ・ベンガルズWRのA.J.グリーンにシーズンベストの成績をマークされてきたセカンダリーがジョーンズを失えば、彼らがさらに勢いづくのは目に見えている。