パッカーズがチーフスRBナイル・デービスをトレードで獲得
2016年10月19日(水) 13:54
現地18日(火)、グリーンベイ・パッカーズがカンザスシティ・チーフスからランニングバック(RB)ナイル・デービスをトレードで獲得したことが分かった。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもので、基本的にはプレー時間に基づく条件付きのドラフト下位指名権をチーフスは引き換えに獲得したと伝えている。
このニュースを最初に報道したのは地元紙の『The Kansas City Star(ザ・カンザスシティ・スター)』。ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーが後にこのトレードを認め、チームは火曜日の練習に向けてデービスに準備させていたことも明かした。
パッカーズはバックフィールドの補強が急務だ。先発RBエディ・レイシーが長引く足首の負傷と闘っており、HCマッカーシーはレイシーについて「(足首には)かなりの痛みがある。火曜日の練習には参加しない」とコメント。RBジェームス・スタークスは17日に膝の手術を受け、4週間ほどの離脱となっている。
第6週、黒星を喫したダラス・カウボーイズとの試合でもレイシーは唯一健康なテールバックであった。レイシーが足首の痛みと格闘する間、ワイドレシーバー(WR)タイ・モンゴメリーが試合の後半はバックフィールドのバックアップとして機能した。
デービスは3月の時点でトレードされてもおかしくない状況だった。ラポポートは当時、デービスがトレードを要求していると報じたが、彼は後にそれを否定。チーフスはRBのスペンサー・ウェアとチャーキャンドリック・ウエストが可能性を感じさせるプレーを披露し、ジャマール・チャールズも膝十字靭帯(じんたい)の断裂から復帰が近いということもあり、デービスはのけ者にされていった。今シーズンも瞬足の新人WRタイリーク・ヒルにリターナーとしてのポジションを取られて、ここ数週間のデービスのロースタースポットは危機的な状況に陥った。
木曜日にはホームでシカゴ・ベアーズを迎えるが、パッカーズファンたちはデービスに過度な期待はすべきでない。デービスはキャリアを通して1キャリー平均で3.3ヤードをマークしている。オープンスペースでは多少の強みがあるが、タイトスペースでの小刻みな動きは弱く、パスゲームでも平凡な内容だ。しかし、RB無しで試合に臨むよりは良いことであるのは間違いなく、デービスはスペシャルチームに加勢することも可能だ。