ケガから復帰してセインツの連敗を食い止めたセインツRBカマーラ
2021年12月14日(火) 13:57負傷によって4週間の欠場を強いられたランニングバック(RB)アルビン・カマーラは、ニューオーリンズ・セインツの攻撃陣にゆっくり復帰したわけではなかった。
カマーラは現地12日(日)に行われたニューヨーク・ジェッツ戦において、スナップ50回でタッチ31回を記録している。デュアルスレットのRBはキャリー27回で120ヤード、タッチダウン1回をマークする傍ら、キャッチ4回で25ヤードを稼いでいる。
バックアップRBマーク・イングラム(リザーブ/COVID-19)を含むセインツの選手たちにまだ欠けがある中、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは膝とハムストリングに問題を抱えるカマーラをヘビーに起用したことに悪びれる様子はなかった。
『The Times-Picayune(タイムズ・ピカユーン)』によれば、ペイトンHCは「アルビンが戻ってきて、テロン(アームステッド/タックル)が戻ってくる中で、難しいことに対処しなければならないということに少しイライラしている部分があったので、われわれはそのバランスを取りたかった」と話したという。
「アルビンが良い調子だろうとは分かっていた。彼はトレーニングしていたからな。彼はわれわれに多くの活力やエネルギーを与えてくれた。彼はいつもそうなんだ」とペイトンHCは続けた。
キャリー27回はカマーラにとってキャリアハイの数字にあたる。カマーラはセインツが前半で記録した129スクリメージヤード中、94ヤードを稼ぎだした。
カマーラは自身のワークロードについて「俺は戻ってきたし、健康だ。だから、そんなもんさ。俺には負担を減らすとかの選択肢はなかった。制限があるとか、そういうこともないから、ただそういう試合だったってだけ。いい負荷だったよ」と話している。
カマーラの復帰は5連敗への流れを食い止める役に立った。カマーラがいない間、セインツは0勝4敗、試合平均18.3ポイント、試合平均98.0ラッシングヤードにとどまっている。ダイナミックなカマーラがいる際のセインツは6勝3敗、試合平均25.7ポイント、試合平均131.9ヤードを記録している。
カマーラほどチームの成功に重要なRBはいない。2ヤードを10ヤードにできるカマーラの能力が、攻撃陣を軌道に乗せ続けてきた。フィールドにいるだけで、カマーラはクオーターバック(QB)テイサム・ヒルに威力を与えている。
ヒルはカマーラについて「明らかに、記録を見れば数字そのものが語っている。でも、彼がフィールドにいるだけで、そして、彼にボールを渡せるというだけで、このチームにとって多くの意味がある。ただそこにいるだけでな」とコメントした。
日曜日のジェッツ戦は“オール・カマーラ・オフェンス”で勝利できた。しかし、もっと強いチームと当たったときには、それで十分だろうか?
6勝7敗のセインツは6勝でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ最後の1席を狙う5チームの一つだ。セインツはこれから、タンパベイ・バッカニアーズ、マイアミ・ドルフィンズ、カロライナ・パンサーズ、アトランタ・ファルコンズとの試合を控えている。QBドリュー・ブリーズのいない初めてのシーズンを送っているペイトンHCのチームがポストシーズンにコマを進めたいならば、カマーラのナンバー2的な存在を見いだす必要があるだろう。
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