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WRアレン不在時に活躍を見せたチャージャーズ新人WRパーマー

2021年12月14日(火) 14:50


ロサンゼルス・チャージャーズのジョシュ・パーマー【AP Photo/Gregory Bull】

シーズン第14週に行われたニューヨーク・ジャイアンツ戦の直前に、ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーは「小さなこと」を積み重ねることの重要性を強調し、試合の全局面で実行することに主眼を置いていた。

現地12日(日)は2人のスター選手、セーフティ(S)ダーウィン・ジェームズ(ハムストリング)とワイドレシーバー(WR)キーナン・アレン(新型コロナウイルス感染症)を欠いていたため、些細なことが特に重要な意味を持っていたのだ。

2人が不在にもかかわらず、それぞれの選手が役割を全うしたチャージャーズは、新人ワイドレシーバー(WR)ジョシュ・パーマーの活躍もあって37対21でジャイアンツに勝利している。

ステイリーHCは次のように述べた。「多くの目標を持ってプレーできた気がする。完ぺきなパフォーマンスだった。どのようにディフェンスで試合を始めたのか思い起こしてみると、パントを5回も強いている――1回のプレーを除いて、試合前半は実に支配的に進められていた」

「今日のボールの動かし方は本当に良かった。相手には強い選手がいるからランプレーは厳しい戦いになるだろうと思っていた」

ステイリーHCは試合中、パーマーが見せたパフォーマンスも楽しんでいる。

アレン不在のために出場したパーマーは、第3ダウン残り8ヤードの場面でクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートが投じた12ヤードのタッチダウンパスをキャッチ。キャリアで2度目のタッチダウンを記録した。

パーマーは「楽しかった。すごくいい時間だった。ルートから外れた時にどのくらいスペースがあるのかよく分からなかったんだけど、エンドゾーンが見えたから全力で走った」と明かしている。

ドラフト3巡目で指名されて入団したパーマーは、チーム最多7回のターゲットになり、キャッチ5回で66ヤード、タッチダウン1回をマークした。

しかし、普段、いかに努力しているかを知っているステイリーHCはパーマーの成長ぶりに全く驚いておらず、次のようにコメントしている。

「彼はドラフトで指名されてここに来たときから、試合に出たいという心からの願望と、試合に取り組みたいという真のハングリー精神を見せつけてきた。早い時間にここへ来て、ストレッチやウオームアップなどのルーティンワークに励んでいる。それから練習後。練習後には、JUGSマシン(投球マシン)を使ってリリースの練習をしている」

ハーバートもパーマーの惜しみない努力を評価している。練習後のレップスに時間をかけたり、映像を見たり、パーマーは常に自分の役割を果たそうとしている。

ハーバートは「ヤツは誰よりも努力している。練習後、JUGSマシンを使ってボールをキャッチし、ルートを走り、リリースする練習をしている」と語り、「彼は成長できるし、特にキーナンが負傷しているようなときは、俺たちにとって信頼できる選手の一人になる」と続けた。

リーグ史上初めて、最初の2シーズンでそれぞれ30回以上のタッチダウンパスを記録したハーバートと、アレンが欠場した場合に再び重大な仕事を任される可能性のあるパーマー。この2人を擁する チャージャーズ(8勝5敗)はAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区1位の座をかけて、木曜日にカンザスシティ・チーフス(9勝4敗)と対戦する予定であり、ステイリーHCはすでに先を見据えていると語った。

ステイリーHCは「準備万端だ。3つのフェーズすべてにおいて、本当に優れたフットボールチームだ。カバーするのが大変だろうね。素晴らしい試合になるだろう。NFLにとってもいい試合になる。すぐに仕事に取り掛からないといけない」と強調している。

【RA】