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ミスを犯したWRクレイプールは“成長中の若者”だとスティーラーズHCトムリン

2021年12月15日(水) 14:10


ピッツバーグ・スティーラーズのチェイス・クレイプール【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

先週の木曜日にミネソタ・バイキングスに36対28で敗れた試合の終盤、ワイドレシーバー(WR)チェイス・クレイプールはピッツバーグ・スティーラーズの絶望に終わったドライブでキャッチを4回決め、69ヤードを記録した。しかし、2年目のWRであるクレイプールはそれらのプレーの中で貴重な数秒間を失わせ、試合をタイに持ち込む機会を失わせていたともいえる。

第4ダウンでキャッチした後にクレイプールがファーストダウンを獲得した喜びをジェスチャーで示したために試合の進行が遅れたのみならず、ボールが落ちてチームメイトが回収する必要が生じたことで、さらに時間が失われた。タイムアウトが残っておらず、プレー時間は1分を切っている中、時計を止めるためには素早いスパイクが必要だった。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは現地14日(火)にこの問題に触れ、クレイプールの若さを一つの要素として挙げている。

『ESPN』のブルック・プライアーによれば、トムリンHCは「明らかに、そのエリアでわれわれは間違いを犯した。彼も別の部分で間違いを犯した」と述べたという。

「彼は成長し、発展している若者だ。多くの部分で、彼にとってそれは速ければ速いほど良いし、チームにとっても速ければ速いほど良い。彼が前向きである限り、われわれはその成長を引き続き後押ししていく。これまで、彼はそうだった。だからこそ、われわれは今後も進み続けるつもりだ」

クレイプールの技術とは別の部分でのミスの後、スティーラーズのプレーは4回にとどまった。そして、バイキングス側12ヤードで時間は尽きている。

クレイプールは他にも試合序盤の15ヤードのペナルティやブロックミスという、失うものの大きい過ちを犯していた。また、ファンブルも1回あった。ただし、それについてはリプレーで撤回され、スティーラーズがポゼッションを維持することができた。だが、一連の流れを受けてクレイプールはベンチに下げられている。

クレイプールの無分別なジェスチャーについて、トムリンHCはボールをすぐにスポットに収めることの重要性は2ミニッツドリルに組み込まれていると述べた。

「彼らは完成品としてやってくるわけじゃない。そこには成長や発展の余地がある」ともトムリンHCは話している。

シーズンを通じて問題を抱えているスティーラーズ攻撃陣はクレイプールが発揮できるすべての力を必要としているものの、6勝6敗1分となっているチームのプレーオフ進出の希望の光は週を追うごとに弱まっている。

クレイプールがミスを巻き返すチャンスは、日曜日にホームでテネシー・タイタンズと対戦するときにやってくるはずだ。

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