コルツ戦に向けて『ハード・ノックス』をチェックするペイトリオッツHCベリチック
2021年12月15日(水) 14:20『Hard Knocks In Season: The Indianapolis Colts(ハード・ノックス・イン・シーズン:インディアナポリス・コルツ)』のエピソード1で分かったことがある。NFLのチームが公開している情報はコーチの発言が大半を占めており、あからさまにゲームプランのヒントになるようなことは提供されない。だからと言って、対戦相手が貴重な情報を見逃すことはないのだ。
『ハード・ノックス』自体についても同じことが言える。
現地13日(月)にニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは、土曜日の夜に敵地で行われるインディアナポリス・コルツ戦に向けて『NFL Network(NFLネットワーク)』で独占放送されているこのシリーズを見る価値はあると述べた。何か役に立つものがあるかもしれないと言う。
ベリチックHCは「対戦相手に関するものはほとんど追っている」と『Masslive.com(マスライブ)』に話した。「それぞれのチームを研究する担当者がいて、対戦に向けて有力だと判断されたコメントや情報はチーム内に共有される」
コルツを追ったエピソード1は11月14日のジャクソンビル・ジャガーズ戦に備えるチームの様子を捉えている。その中でフランク・ライクHCは、ジャガーズのアーバン・マイヤーHCが記者会見中に、チームのセカンダリーがゾーンをベースとした陣形に変わってきているという「興味深い」コメントをしたと話した。
この時ジャガーズはバッファロー・ビルズ相手に9対6の逆転勝利を挙げたばかりだった。マイヤーHCのコメントが対戦に向けて役立つとライクHCが考えていたのは間違いなく、コルツはジャガーズを23対17で下している。このうっかり発言はマイヤーHCが犯した数々の失敗の中に埋もれてしまっているかもしれないが、ライクHCは見逃さなかった。
一方のベリチックHCは『ハード・ノックス』の収録中にライクHCが漏らしているかもしれないことを利用しようとしている。
2001年に放送を開始した『ハード・ノックス』は従来、NFLのトレーニングキャンプの舞台裏をファンに紹介してきた。だが、今回のコルツのシリーズは初めてシーズン中のチームを取り上げている。これまでのところ、ペイトリオッツのシリーズはない。
「特集されたくない理由はたくさんある」とベリチックHCは話している。
【R】