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マイヤーHCの進退を「衝動的」にも「無茶」にも決めないとジャガーズオーナー

2021年12月15日(水) 14:31


ジャクソンビル・ジャガーズ【NFL】

ジャクソンビル・ジャガーズのオーナーを務めるシャド・カーンはヘッドコーチ(HC)アーバン・マイヤーの今後について性急な判断を下すつもりはないようだ。

現地13日(月)夜、報道陣に対して「私は衝動的ではない」と語ったカーンは「このような重要なことに対しては衝動的になってはいけないと、ずいぶん前に学んだ。直接知っていることや、人から聞いた話を正確に調べて、集めた情報をもとに正しい判断をしたい」と続けている。

オーナー就任以来、初めての完封負けを喫した後、カーンは“感情的に無茶な”対応はしないと語った。また、前任のヘッドコーチであるガス・ブラッドリーやダグ・マローンに対しても忍耐強く接したと強調している。

カーンは「われわれには事実を見てそれに見合った行いをしてきたという歴史がある。勝ち負けとは少し異なる。すべてを振り返り、チームにとって、そして街にとって望ましいことをするつもりだ」と述べた。

月曜日に選手やコーチ陣、チームのビジネス部門のメンバーと会った後、カーンはジャクソンビルにある自身の大型ヨットに20名のメディア関係者を招いた。『Associated Press(AP通信)』によると、この会合は最近の論争が起こる前にあらかじめ計画されたものだったという。

先週末に『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは、マイヤーHCが絡み、選手とアシスタントコーチの双方をピリピリさせているジャガーズ内での衝突を報じた。マイヤーHCは一部報道を否定しているが、その存在によりジャクソンビルに暗雲が立ち込めているのは明らかだ。

カーンは次のように語っている。「勝つか負けるか、私はそれしか気にしていない。だが、今のわれわれは、あまり勝てていないのだ。今までと違うのは、負けもあればドラマもあるということだ。昔は“格下のジャガーズらしいね”という感じでみんなに放っとかれていた。現在されている詮索など、昔とは全然違う」

「では、そのうちのどれだけが自分たちが招いたもので、自業自得なのだろうか。この場合、アーバンはどこにいようと、こうなっていた。これは彼が対処したことがないものだ。フットボールで勝てば、敵ができる。それに対処する唯一の方法は、再び勝つことだ。他の解決策があればいいのだが」

2勝11敗のジャガーズはこれまでに5連敗してプレーオフ争いから正式に脱落している。ジャガーズが完封負けを喫したのは2009年シーズン第5週に行われたシアトル・シーホークス戦以来だ。ジャガーズの試合平均得点は13.8と今季NFL31位(フランチャイズ史上最低)に位置している。

ジャガーズの過去7試合の合計得点は64で、7試合の合計得点としてはフランチャイズ史上最も少なかった。この間の試合平均得点は9.1(NFLでワースト1位)だ。

カーンは「今から勝ち始める必要があるというのがプランで、そうするために必要なものを教えてくれれば、それがわれわれの仕事になる。われわれには2勝どころではない優秀なロースターがあると感じている」とコメントしている。

もしかすると、ロースターは2勝よりも“はるかに優秀”かもしれない。しかし、コーチは? 多くの者が疑問に思っているのが、その部分だろう。

【RA】