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スティーラーズ、QBロスリスバーガーが半月板の修復手術

2016年10月18日(火) 16:46

半月板の手術を受けることになったQBベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Wilfredo Lee】

ピッツバーグ・スティーラーズの先発クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーが第7週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦を欠場する方向だ。

ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンは現地17日(月)、チームの声明を通じてロスリスバーガーが損傷した左膝半月板の修復手術を行ったと発表。これに加え、HCトムリンはベテランQBロスリスバーガーの復帰時期が完全に未定であると明かしたものの、チームはロスリスバーガーの離脱がさほど長期に渡るものでないと踏んでいる。34歳でQBを務める彼は黒星を喫したマイアミ・ドルフィンズ戦の第2クオーターで負傷し、いったんは退いたが後半には痛みをおしてプレー。『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブワラによると、ロスリスバーガーは試合後、自身の膝に関して「どこか違和感があった」と明かしたそうだ。

第7週でニューイングランド・ペイトリオッツをホームに迎えれば、スティーラーズは第8週にバイウイークとなり、第9週はアウェーでボルティモア・レイブンズとの同一地区戦が待ち構える。

ドラフト上位指名QBのジミー・ガロポロやジャコビー・ブリセットの活躍によってペイトリオッツが開幕4試合をQBトム・ブレイディ不在の中生き抜いたのとは対照的に、スティーラーズはQBのバックアップ強化に目をつぶってきた。

ロスリスバーガーの負傷によって先発QBの座が突然ランドリー・ジョーンズへと移ったが、これは他のどのチームを見渡しても類を見ないほど急な変更であろう。

昨シーズン、ロスリスバーガーの代役として出場したジョーンズはパス成功率58.2%とコントロールに難を抱え、55回のパスでレーティングは77.3ポイントをマーク。

ロスリスバーガーはパスを中心にダイナミックな攻撃を仕掛け、正確なボールを投じて容赦なく相手守備陣を粉砕する。プレシーズンや過去数年のレギュラーシーズンを通して分かることは、攻撃コーディネーター(OC)トッド・ヘイリーがQBジョーンズのために攻撃パターンを縮小し、バックフィールドのランニングバック(RB)リビオン・ベルとディアンジェロ・ウイリアムスのコンビを軸とした攻撃プランを選択するだろうということだ。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、 2015年シーズン開幕以来、ロスリスバーガーが先発時のスティーラーズは1試合に平均して27.5得点、405.4ヤード、308.1パスヤード、97.3ランヤードを記録。対して彼が不在の試合、1試合平均で20.5得点、合計315.3ヤード、162.8パスヤード、152.5ランヤードと、数字は急激な降下を見せている。

最優秀攻撃選手候補にロスリスバーガーの名前が上がるのは当然で、彼はフットボール史でも他のスーパースターたちと肩を並べるほどのQBである。スティーラーズは短期間であれば地区1位の座を守れるだろうが、もしロスリスバーガーのケガが長引いた場合、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区1位の座はレイブンズ、あるいはシンシナティ・ベンガルズに明け渡されることになる。