ジャガーズがHCアーバン・マイヤーを解雇、OCベベルが暫定HCに
2021年12月16日(木) 16:33ジャクソンビル・ジャガーズが現地15日(水)の夜遅くに、NFLで大荒れの初シーズンを送っていたヘッドコーチ(HC)アーバン・マイヤーを解雇した。
ジャガーズの攻撃コーディネーター(OC)であるダレル・ベベルがレギュラーシーズンのラスト4戦で暫定ヘッドコーチを務める。今年初めに起用されたマイヤーは2勝11敗という記録で唯一のNFLシーズンを終えた。
ジャガーズのオーナーであるシャド・カーンは声明にて、「ダレル・ベベルが2021年シーズンの残る期間でジャクソンビル・ジャガーズの暫定ヘッドコーチを務める。ダレルがアーバン・マイヤーの後を引き継ぐ」と述べている。
「何週にもわたって慎重に検討し、われわれのチームでのアーバンの在任期間の全体を徹底的に分析した結果、ただちに変化をもたらすことが誰にとっても必要不可欠との結論に達したことに落胆している。この変更について、アーバンには今夜知らせた。10月に言った通り、われわれの信頼と尊敬を取り戻すことが何よりも大事だった。それが実現しなかったのが残念だ」
「トレント・バールケが引き続きわれわれのジェネラルマネジャーを務め、今季最後の4試合でこのチームが意気揚々とし、競争力を発揮しつつ、誇りをもってジャクソンビルを代表すべくダレルと共に働いていく。さまざまなことを閉じ込めておくという考えのもと、また、選手やスタッフ、ファンベースを再充電するという意味でも、これ以上についてはNFLシーズンが終わった後のいずれかの段階までコメントしない」
東部時間で日付が変わった段階でのマイヤーの解雇はショッキングなニュースであったものの、水曜日を通して、また、その前の段階から見越されていた措置でもあった。水曜日にヘッドコーチ解任のニュースが流れる前、元ジャガーズのキッカー(K)ジョシュ・ランボーがプレシーズン最終戦を迎える週のウオーミングアップ中にマイヤーから蹴られたと話したと『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』が伝えている。
57歳のマイヤーはカレッジフットボールのコーチとしてナショナルチャンピオンシップ3回(フロリダ大学で2回、オハイオ州立大学で1回)という業績と共にデュバルにやってきたが、NFLの13戦で記録した勝利はNCAAのタイトル数にも届かなかった。短くも波乱に満ちたNFL時代は、評判の高いコーチによるチーム再建を求めていたジャガーズに進歩ならぬ大きな後退を強いた末に幕を閉じている。
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