ワシントンの調査に干渉はなかったとグッデルコミッショナー
2021年12月16日(木) 17:36NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは現地15日(水)、弁護士のベス・ウィルキンソンが行ったワシントン・フットボール・チームの職場文化に関する調査には、『Washington Post(ワシントン・ポスト)』が火曜日に伝えたような干渉はなかったと報道陣に述べた。
冬季リーグミーティングの閉会に際し、グッデルは次のように語っている。
「われわれは非常に長い期間におよぶ調査と議論を経てきた。一つ、私が100%請け合えるのは、それがわれわれの調査担当者の仕事に干渉することはなかったという点だ。彼女が接触したかった人物にはわれわれもすべてアクセスできたし、そういった人々と複数の対話が行われている。弁護士や弁護士事務所には特に、ちょっとした綱引きのようなものが常にあるものだ。そういったものは乗り越えられたと思うし、われわれは正しい結論に行きついたと思う」
グッデルのコメントの前日に『ワシントン・ポスト』がワシントンのオーナーであるダニエル・スナイダーについて報じた内容によれば、“スナイダーの代理を務める弁護士と民間調査員が、潜在的な目撃者がNFLの調査を干渉する試みだと見られることへの対策を講じた”という。
この報道の後、同じく火曜日には、以前からワシントン内でのセクシャルハラスメントなどの不適切な行いについての調査に透明性を求めていた2人の連邦議会議員が、報じられた調査への干渉と関連する証拠を開示するよう求めていた。
新たな要望を出したのはニューヨーク州選出の民主党下院議員である、監査・政府改革委員会のキャロリン・マローニー委員長、およびイリノイ州選出の民主党の下院議員で、経済・消費者政策小委員会のラジャ・クリシュナモーティ委員長だ。
2人は10月21日にグッデルに文書を送り、調査に関連するすべての資料とメール等のやりとりを提出するよう求めていた。
11月5日、2人の代表はNFLとワシントン・フットボール・チームに対し、証人たちがセクシャルハラスメントや職場の問題について話すことをはばむ秘密保持契約を解除するよう要請している。
チームはセクシャルハラスメントやその他の職場における不品行について調査すべく、2020年にウィルキンソンと契約していた。
その後、リーグが調査を引き継ぎ、2021年7月にワシントンに1,000万ドルの罰金を科した。リーグはワシントンにおける職場文化が“有害”であり、オーナーシップや重役たちがセクシャルハラスメントをはじめとする問題に十分な注意を払っていなかったと断じている。
NFLはウィルソンの調査については報告書はないと述べている。
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