COVID-19プロトコルに改定、ワクチン接種済みの選手はより早い段階で隔離から復帰可能に
2021年12月17日(金) 10:21アメリカ全土とリーグでCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)が猛威を振るう中、NFLは健康と安全のためのプロトコルに変更を加えている。
リーグは現地16日(木)、“感染者数の増加とオミクロン株の出現に対処すべく”COVID-19プロトコルをアップデートしたと発表した。
リーグの声明には「ただちに効力を持つ対応として、全クラブは実効性が証明されている予防策、すなわちワクチン接種状況を問わないマスク着用、リモートもしくは屋外でのミーティング、対面での食事の除外、チームの遠征先における外部からの訪問客禁止を施行する」とつづられている。
「最も効果的な予防策として、われわれは引き続きブースターショットを強く推奨する。最終的に、また、専門家からの助言に基いて、われわれはCOVID-19から回復した者に対する競技復帰時の条件を調整する予定だ」
「安全性はNFLコミュニティー全体の一番の目標であり、これらの変更のすべてはわれわれのデータならびに科学的に裏打ちされたアプローチを基盤としている」
プロトコルの改定にはワクチン接種を完了した選手たちが隔離された際にCOVID-19プロトコルを“試行する”方法の変更や、以前より迅速な復帰が含まれている。ワクチン接種が完了している個人に対し、その人物が24時間以上にわたって無症状である場合に、NFLは復帰するための3種の検査方法を提示。改定されたプロトコルでは、早ければ陽性になった検査の翌日に復帰することができる。
以前と同じように、ワクチン接種が完了している個人は毎週、接種していない個人は毎日の検査を受ける。
また、今回の改訂はチーム施設内でのコーチや選手、その他のメンバーの交流のあり方にも取り組んでいる。第1層と第2層の個人(コーチと選手を含む)は屋外、もしくはプラクティスバブルにいて、距離をとっている状態でない限り、対面でのミーティングが禁じられる。
全選手とスタッフに屋内およびクラブ施設にいる際のマスク着用が義務付けられる。しかしながら、屋外やプラクティスバブルで実施される練習やウオークスルーの際はマスク着用が義務付けられない。
一つのウエイトルームに一度に入ることができるのは15名以下で、これにはワクチン接種状況は無関係。また、こちらもワクチン接種状況を問わず、スタッフと選手たちが一緒に食事をとることは今後禁じられる。
さらに、チーム施設外での活動にも大きな制限が課される。第1層、第2層、第3層のスタッフおよび選手は、公的な場やチームもしくは選手が企画するチャリティイベントへの出席を禁じられ、施設外では3名を超えるグループでの集まりに参加してはならない。第1層と第2層の選手およびスタッフはリーグが11月9日に発令したプロトコルで“COVIDのハイリスクな行為”とした活動に参加できない。
NFLの覚書には、昨シーズンの終盤と同様に、第1層と第2層の人数を減らすことに“なりそう”だと記されていた。
NFLが最近の感染者急増に対処したのは木曜日の覚書が初めてではない。月曜日には第1層と第2層のメンバーで“以前にワクチンを接種し、(アメリカ疾病予防管理センター/CDCの)ガイダンスの元で適格である者”に、12月27日(月)までに“ブースターショットを受けること”を義務づけられている。選手はこの措置の対象外となっている。
【A】