スランプを否定も自分の基準を満たせていないとカウボーイズQBプレスコット
2021年12月17日(金) 13:44どんなスポーツ選手でも、たとえそれが偉大な選手であったとしても、スランプに陥ることはあるだろう。しかし、誰しも、そのようには認めたくないものだ。
今週、ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットは腫れ物に触るような扱いを受けてきた。カウボーイズのオーナーを務めるジェリー・ジョーンズは卑下するような表現を使おうとはしなかったが、プレスコットがスランプに陥っていると考えるのは「妥当」だと認めている。一方、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーはその考え方を否定した。
プレスコットはコーチの意見に同調している。
チーム公式サイトによると、プレスコットは「ベストな投球をしていないのは自覚しているし、そういうプレーをしていない。判断ミスもあったと思う。だからといってスランプだとは言わないけど、自分の基準や期待しているレベルには間違いなく到達していない」とコメントしたという。
ひそかにケガを治療している最中なのか、という質問を受けるほど、プレスコットの調子は振るわない。
プレスコットは「完全に健康体だ。100%健康。だけど、ありがとう。ありがとな」と答えている。
シーズン開幕後2カ月間はそれまでと同様に好プレーを見せていたプレスコットに対し、求められる基準が高くなっていたのは事実だ。序盤8試合では合計20回のタッチダウンを決め、インターセプトはわずか5回にとどまっており、パス成功率は70.2%で試合平均292.6ヤード、アテンプト平均8.1ヤードを記録していた。しかも、その間にチームは6勝2敗という戦績を収めている。
直近4試合でプレスコットの記録は軒並み低下した(タッチダウン4回に対しインターセプト5回、パス成功率63.9%、試合平均260ヤード、アテンプト平均6.1ヤード)。ここ2試合は連勝しているが、4試合の戦績は2勝2敗となっている。
また、プレスコットの判断ミスについては、それなりの批判が寄せられてきた。
『The Athletic(ジ・アスレティック)』によれば、プレスコットは「聞いたことがないと言えばウソになる」と語り、「でも、ある意味(モチベーションが)上がるよ。俺はずっと疑われてきたしな・・・ある意味、またその状況になったのが実はうれしい」と続けたという。
【RA】