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マイヤーHC解雇後、テキサンズ戦に集中して前進するジャガーズ

2021年12月17日(金) 15:39


ジャクソンビル・ジャガーズのダレル・ベベル【Alika Jenner via AP】

ジャクソンビル・ジャガーズは再び新たなヘッドコーチ(HC)を探し求めているが、レギュラーシーズン閉幕まで残り1カ月となり、まずはどのようにシーズンを締めくくるのかを考えなければならない。

その任務はダレル・ベベル暫定ヘッドコーチの肩にかかっている。これまでにミネソタ・バイキングス、シアトル・シーホークス、デトロイト・ライオンズ、そしてジャガーズの攻撃コーディネーター(OC)を務めてきたベベルは、昨年末もライオンズでマット・パトリシアに代わって暫定ヘッドコーチを務めており、2季連続で臨時的な職務に就くことになった。これからは今季わずか2勝のチームを指揮していく。

チーム内での論争の結果、ジャガーズのオーナーであるシャド・カーンが元HCアーバン・マイヤーを解雇せざるを得なくなり、ジャガーズがヘッドコーチの交代に対応したことを受けてベベルは興奮しているようだ。

ベベルは「みんなが集中していたと思う。私はとても興奮していた。というのも、どんな種類の雑念でも、それは練習に影響を与え、やっていることに影響を与える可能性があるからだ。その状況から脱してくれたことで気合いが入った。彼らが自分の仕事を全うしてくれて、今日はとてもいい練習ができた」とコメントしている。

マイヤー元HCのメンバーの一員であったことから少々複雑な立場にあるが、この業界ではそれもつきものであり、ベベルはマイヤー元HCの下で過ごした時間についてのコメントを控えている。ジャガーズのスタッフはマイヤー抜きでゲームプランニングを実施したのか、と質問されたベベルはそれを肯定した。また、試合の進め方については、少なくともシーズン第15週までは以前と同様にコールし、そこから近い将来に向けての変更を検討すると述べている。

今後、ベベルは暫定ヘッドコーチとしてサイドラインに立つ。シーズンを失わないように全力を尽くす選手たちと直接顔を合わせてコミュニケーションを取れると考えると、力が湧いてくると語った。

初めに着手するのは、マイヤー元HCの指揮下で何度もベンチ入りさせられていたランニングバック(RB)ジェームズ・ロビンソンをフルで起用することだろう。これはクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスを含む選手たちの怒りを買った出来事の一つだったが、ベベルが指揮官を担当する今となっては、もう問題ないはずだ。

ベベルは「ジェームズ・ロビンソンは先発ランニングバックであり、そのようにプレーさせる」と話している。

事情を公にはせず、フットボールに集中し続けてきたローレンスは快活な様子でベベルの後に次のようにコメントした。

「コーチのマイヤーと彼がしてくれたことすべてに感謝している。彼の幸運を願っている。変化は起こさないといけなかったけど、彼の成功を願っている」

ベベルは今後のフランチャイズの方向性について多くを語らず、次戦のヒューストン・テキサンズ戦に集中し続けている。

ベベルは「フットボールに全力を注ぐだけ。“どう思った?”みたいな雑談はしない。私たちは前進するのだ。それが彼らのいいところだ。仕事をしに来ていて、準備万端だ。繰り返すが、ある時点で、振り返る必要があるときは、振り返るチャンスも巡ってくるだろう。でも今は、ヒューストン・テキサンズだけに集中している」と述べた。

ベベルはNFLで最も才能に乏しいロースターの一つを担当することになり、当然、ジャガーズは今後も苦戦を強いられることが予想される。しかし、マイヤーの時代は終わり、ジャガーズは未来に向けて第一歩を踏み出したと言えよう。

これからはベベルが先頭に立つ。パフォーマンスがどう変わるのか、今週末の試合を見守ろう。

【RA】