カウボーイズ戦を前にジャイアンツがLBジェイロン・スミスと練習生契約
2021年12月18日(土) 22:06ダラス・カウボーイズとニューヨーク・ジャイアンツのライバル対決に、1つの要素が追加される――リベンジだ。
現地17日(金)、ジャイアンツが元カウボーイズのラインバッカー(LB)ジェイロン・スミスとの契約を発表した。練習生として契約したスミスは日曜日のダラスとのホームゲームまでに昇格させられると考えられている。
複数のけが人やリザーブ/COVID-19リストの選手たちを抱えるジャイアンツ守備陣にとってスミスの加入は必要とされたことだった。今週になってセーフティ(S)ゼイビア・マッキニーとLBのキャメロン・ブラウン、オシェイン・ジミネスを含む6人がリザーブ/COVID-19リストに登録され、ディフェンシブラインマンのレナード・ウイリアムス(上腕三頭筋)とオースティン・ジョンソン(足)はクエッショナブルの状態だ。
第3週でシーズン終了となったLBブレイク・マルチネスの穴を埋めようとしているジャイアンツのディフェンスにとって、スミスの存在は大きい。
彼がどの程度カウボーイズ戦でプレーするかは未知数となっている。シーズン第5週にジャイアンツのディフェンスはカウボーイズにシーズン最多得点を奪われ、44対20で敗れている。第15週の対戦を前に、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが3週連続で欠場することも明らかになった。
2016年に2巡目指名を受けたスミスは、2017年に先発ラインアップ入りするやいなやカウボーイズで才能を開花させた。スピードとサイドラインからサイドラインのエフォートの両方で知られるスミスは2018年から2020年まで全試合で先発し、そのうち2シーズンでチームの最多タックルを記録して2019年にはプロボウルに選ばれている。
その2019年シーズンを前にカウボーイズはスミスと5年間で6,400万ドル(約72億7,800万円)の延長契約を交わし、彼はこの先長くダラスの主軸になるものと考えられていた。ところが、2021年に新守備コーディネーター(DC)ダン・クインがやってくると状況が一変。カウボーイズのディフェンスは根本的なスキーム変更を必要としていた。
シーズンが始まり、スミスはたった2回先発しただけで10月6日(水)にカウボーイズからリリースされてしまった。その翌日にグリーンベイ・パッカーズが彼とサインしたが、そこでの滞在はわずか2試合に終わっている。
26歳のスミスは5年間のキャリアでタックル503回(ソロ304回)、サック9回、インターセプト2回とファンブルリカバリー5回を記録している。先発として次に活躍できる場を見つけるチャンスは日曜日に元チームとの対戦という形でやってくる。
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