オフェンスの苦戦はQBプレスコットだけの責任ではないとカウボーイズ上級副社長
2021年12月20日(月) 12:10ダラス・カウボーイズの上級副社長であるスティーブン・ジョーンズは、誰もがクオーターバック(QB)のせいにしたがっていることを分かっている。オフェンスが停滞するとNFLではたいていの場合そうなるからだ。
QBダック・プレスコットはふくらはぎを負傷して以来やや苦戦しており、カウボーイズはシーズン第9週から第14週までの6試合で3勝3敗となっていた。そして、久しぶりにプレスコットは批判を受けている。ユニット全体がそうであるように。
ジョーンズは「リーグ内2位のオフェンスにしてはかなりの批判だ」と『NLF.com』に述べた。
ジョーンズの言う通り。シーズン第15週のニューヨーク・ジャイアンツ戦を前にカウボーイズオフェンスは2位につけており、1試合当たり平均409.1ヤードと29.2得点を記録。いずれにしても、プレスコットだけが批判されるのはおかしいとジョーンズは次のように話した。
「みんなダックのせいにしたいだけだ。だが、オフェンスは11人のチームでやるもの。当然、彼は他の人のせいにはしない。そういうことは絶対にしない選手だ。だから信頼されている。つまり、これはオフェンス全体の問題であって、ダック一人の責任ではない。このオフェンスなら復活して、連続性と秩序を手に入れ、チームに良い結果をもたらすことができるだろう」
シーズン第9週にふくらはぎを痛めてから復帰したプレスコットのパッサーレーティングは第14週を終えた時点で82.8と、NFL内で22位となっている。
ケガ以前の戦績は5勝1敗、タッチダウン対インターセプト比は16対4でパサーレーティングは115、1試合平均302.2パスヤードをマークしていた。だが、ケガをしてからは3勝3敗、1試合平均261.3パスヤード、タッチダウン対インターセプト比は8対6、パッサーレーティングは82.8に落ちている。
シーズン第11週から第14にかけての4試合のうち2試合でプレスコットのパサーレーティングは60を下回っており、先発したそれまでの46試合を合わせても同様の記録は2試合に満たない。
オーナーのジェリー・ジョーンズはダラスのラジオ番組『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』で「スランプとは言いたくないが、それが妥当だろう」と語ったほど、何かが変わったと言えよう。
スティーブン・ジョーンズは「われわれは必死に改善に取り組んでいる」と話す。「今季のこれまでよりも良いプレーができるはずだ。8試合か9試合目までわれわれはリーグ内トップのオフェンスだった。今は2位になってしまった。同時に、全体のレベルが高いことも理解している」
ジョーンズが言いたかったのは、プレスコットは入れ替わりの激しいオフェンスラインやレシーバー陣の負傷など、オフェンスの他の要素の影響をたくさん受けているということだ。
「要は、継続できるかどうかだ。フットボールのオフェンスを熟知していれば、一人の選手が原因でないことは分かる。たとえレシーバーにパスを出すQBの姿がひどくても、レシーバーは正しいルートを走っていたか? と問わなければならない。もちろんダック自身はそんなことを口にすることはないし、誰かのせいにすることもない。だから周りは彼のことを考えている。オフェンスが一つのユニットとしてまとまることが重要だ」
「ダックは完璧なリーダーであり、完璧な仕事人だ。私が誰かに賭けるとしたら、背番号4番であることは間違いない」とジョーンズは締めくくった。
完璧なリーダーはシーズン第15週のニューヨーク・ジャイアンツ戦でチームを勝利に導いている。
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