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レイブンズ、またも2ポイントコンバージョン失敗でパッカーズに敗北

2021年12月20日(月) 14:44


ボルティモア・レイブンズのマーク・アンドリュース【AP Photo/Nick Wass】

3週間で2度目となる1点差で試合終了間際を迎えたボルティモア・レイブンズは、いずれも2ポイントコンバージョンで勝負に出ようとした。

終盤の得点差は、これまでのプレーコールと一致しており、万能なタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースがパスターゲットとなって決勝点を決める可能性があった。

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しかし、負傷しているクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンに代わって先発したタイラー・ハントリーがパスインコンプリートを喫し、ピッツバーグ・スティーラーズ戦と同様に無念な結果に終わっている。結局、グリーンベイ・パッカーズが31対30で試合を制した。

レイブンズが3連敗を喫したことを受けてヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは試合後、「あの場面での勝率はオーバータイムで戦うよりも少し高かったと思う。たぶん、計算すればそうなる。いいプレーができたと思うし、向こうもいいプレーをしていたから、それはよかったのではないだろうか」と述べている。

ハーボーHCはシーズン第13週に開催されたスティーラーズ戦で2ポイントコンバージョンを失敗した原因が、マーロン・ハンフリーがシーズン終了のケガをしたことで一層弱体化したコーナーバック(CB)陣にあるとしていた。ただし、日曜日には実行力の欠如のみを理由に挙げている。

この日、パッカーズ守備陣はアンドリュースに全く歯が立たず、レイブンズが踏ん張りどころでもう一度彼の番号を呼んだのは適切な判断だったと言えよう。試合を通してキャッチ10回(ターゲット13回)、136ヤードと2得点をマークしたアンドリュースは、2ポイントコンバージョンをするという選択に同意したと語っている。

『ESPN』によると、アンドリュースは「決定事項だった。それを後から非難する人は間違っている」と語ったという。

ハントリーのタッチダウンランの後にオフサイドの誘発に失敗してから、レイブンズ攻撃陣は再びフィールドに戻り、勝敗を分ける瞬間を迎えた。スナップを受けたハントリーは右側に移動してからアンドリュースへ向けてパスを放ったものの、ボールはセーフティ(S)ダーネル・サベージにより防御され、そのまま試合終了となっている。

日曜日の試合でレイブンズはQBアーロン・ロジャースとパッカーズに対して、他に類を見ないような踏ん張りを見せた。試合前半終了間際のシリーズでのニーダウンを除いて、レイブンズは8回中4回のドライブでエンドゾーンに到達している。ハントリーは最終2回のドライブで連続して走り込み、1点差まで詰め寄ったのだ。

ハントリーはこのような重要な試合でパス40回中28回成功、215ヤード、ターンオーバー0回、73ランヤード、合計4回のタッチダウンを決めるなど、非常に良いプレーをしたと言える。また、ケガ人が続出している中で、フィールドゴールこそ許したものの、レイブンズ守備陣がパントを強いて同点近くまで追いついたことも必ず評価すべきだと言えよう。

結局、レイブンズは延長戦にもつれ込む可能性がありつつも敗北した。シーズン第16週に行われる8勝6敗のシンシナティ・ベンガルズとのディビジョン首位争いに向け、レイブンズは背水の陣で臨むことになる。

【RA】