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レイダース戦のブラウンズ先発QBはニック・ムレンズ、メイフィールドとキーナムはCOVID-19プロトコル継続

2021年12月21日(火) 06:15

クリーブランド・ブラウンズのニック・ムレンズ【AP Photo/Ron Schwane】

クリーブランド・ブラウンズが司令塔を確保するのに2日間では足りなかった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じたところによれば、現地20日(月)夜にラスベガス・レイダースと対戦予定のブラウンズはクオーターバック(QB)のベイカー・メイフィールドもケイス・キーナムも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)プロトコルを抜け出せず、結果として、ニック・ムレンズが先発出場するという。

メイフィールドとキーナムはブラウンズのチーム内で感染が拡大した先週から、リザーブ/COVID-19リストに登録された20名以上の選手に含まれている。NFLは選手の安全を考慮し、当初、土曜日に予定されていた試合を月曜日に変更したものの、その間にセーフティ(S)ジョン・ジョンソンを含む若干名の選手が復帰できただけで、まだリストに名を連ねるプレーヤーは多い。

また、NFLネットワークのイアン・ラポポートによれば、先週水曜日にCOVID-19検査で陽性反応を示したヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーもレイダース戦で指揮を執ることはないとのこと。

ブラウンズがプレーオフ進出を目指す上で非常に重要なレイダース戦に向けて、メイフィールドとキーナム、あるいはそのどちらかが復帰を果たす希望は残されていたが、それもかなわない。ブラウンズは勝利すれば混戦を極めるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区首位に浮上できるものの、負ければ最下位転落となる。

名前の認識はさほどないかもしれないが、ムレンズはNFLで先発出場した経験がある。レギュラーシーズンでは19試合に出場しており、うち16試合に先発、パス成功率64.5%、4,714パスヤード、タッチダウンとインターセプトの比率は25-22だ。

また、4年にわたるプロキャリアの中でレイダースと対戦した経験もある。2018年にレギュラーシーズンデビューした際の対戦相手が当時オークランドを拠点にしていたレイダースだった。この試合ではパス22回中16回を成功させて262ヤード、3タッチダウンを記録し、当時の所属チームであるサンフランシスコ・49ersを34対3で勝利に導いている。ムレンズが披露したパフォーマンスは見事であり、2020年シーズンまで49ersでの仕事を確保するのにつながったものの、長期的な選択肢にはならずにチームを離れた。

2021年シーズンのムレンズはブラウンズの練習生として過ごしていたが、ブラウンズがデンバー・ブロンコスを相手に勝利したシーズン第7週にメイフィールドが負傷の影響で出場できなかったことから、キーナムのバックアップとしてアクティブロースターに昇格を果たした。今回はメイフィールドもキーナムも不在という大注目の一戦で、ブラウンズを率いなければならない。

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