RBテイラーの負担は心配していないとコルツHCライク
2021年12月24日(金) 11:13フランク・ライクが求めれば、ジョナサン・テイラーはそれを実現する。
インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)であるライクがランニングバック(RB)テイラーのワークロードに問題はないと公言したのはちょうど一カ月前のことで、実際、シーズン第10週にテイラーが27回のキャリーを記録した際には、その量をもっと増やしてほしいと言っていた。ライクHCの望みは叶い、その後テイラーはシーズン第11週と第13週の両試合で32回のキャリーをマークし、直近の4試合では合計109回のランを記録している。
コルツはその4試合のうち3試合で勝利を挙げ、プレーオフ進出の可能性に向けて躍進中だ。コルツは波に乗っており、ライクHCが信じているランニングバックは要求されたことをこなすのに十分な能力を持っている。
テイラーの負荷について聞かれたライクHCは今週こう答えている。「まったく心配していない。彼とは常に話をしているから、彼の状態は把握できている。これからのシーズンの流れによって少しずつ解消されていくだろう。もちろん彼にはボールを渡し続けるつもりだが、ここ数週間のようにいかないこともあるはずだ。彼に任せることが増える試合もあれば、RBナイヒーム・ハインズや(ルーキーRBの)ディオン・ジャクソンの出番が増えるかもしれない。その時の状況次第さ」
「そうは言っても今は、彼が来る以前から2人のランニングバックを起用していた時でさえ、結果を出している方にボールを回している。彼の生産性に異議を唱えるのは難しいだろう。彼は身体的にも非常に優れているし、自分の体調管理にも気を配っている。今のところ消耗している様子は見られない」
22歳のテイラーは若く、勢いと爆発力がある。彼はすでに負荷の高いワークロードを経験しており、ウィスコンシン大学でプレーしていた頃は3シーズンすべてで299回以上のキャリーと1,900以上のヤード数を記録。そのうちの2シーズンでは2,000ヤードを超えている。
現在テイラーはキャリアハイとなる270回のランアテンプト(さらに36回のキャッチ)をマークし、ランヤードのランキングでは1,518ヤードとタッチダウン17回でNFLトップに立つ彼は、後続と400ヤード以上の差をつけている。テイラーが1シーズンに250回以上のランを記録したのは今回が初めてではなく、たとえ保守的なオフェンスに偏る形になったとしても、ライクHCはテイラーの出番が多すぎるとは考えていないようだ。
テイラーの仕事量によってクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツの生産能力が低下するのではないかと聞かれたライクHCは、「今のようなランゲームをできていれば、パスアテンプトが1試合で12回でも20回でも30回でも、それを最大限に生かすしかないわけで、そのための選手も揃っている」と答えた。「われわれにはそれを成し遂げることができると思っているし、だいたいにおいて今年はすでにそれをやれてきたはずだ」
ウェンツの名誉のために言っておくと、コルツにとってはランが最良の選択肢であることを彼自身も時には理解している。ライクHCは今週、ダウン成功まで距離があるような状況でも、うまくいくという確信をもってウェンツはプレーコールをパスからランに変えたこともあると説明している。
ウェンツについてライクHCは「ランプレーをやりたい場合は彼にゴーサインを出している」と話す。「われわれのランゲームの原則やランゲームで何をしようとしているかは分かっているな。われわれが持っている3つまたは4つの核となるランに対して、どのようなプレーがベストなのか?といった具合に」
これら核となるランプレーのおかげでテイラーは短期間でMVP候補に浮上することができた。少なくとも彼のボスはそう考えている。
Jonathan Taylor!
M-V-P!
Jonathan Taylor!
M-V-P!New #HardKnocks starts NOW on @HBOMax! pic.twitter.com/JdG3tmDM3d
— Indianapolis Colts (@Colts) December 23, 2021
「ジョナサン・テイラーがMVP! ジョナサン・テイラーがMVP!」
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