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ベアーズHCナギー、今季残り期間は続投の見込み

2021年12月28日(火) 12:50

シカゴ・ベアーズのマット・ナギーHC【AP Photo/Lindsey Wasson】

マット・ナギーは現地27日(月)時点ではシカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)として雇われており、当面はこのまま活動を継続するようだ。

ナギーHCは月曜日に報道陣に対し、今週もベアーズでの将来が何も変わっていないかのように過ごし、今シーズン残りの期間も指揮できるだろうと明かしている。

『670 The Score(670ジ・スコア)』のクリス・エマによると、ナギーHCは「今週も引き続き前進し、(ニューヨーク)ジャイアンツ戦に備える」と話したという。

解雇の可能性がなくなっていなければ、ナギーHCの続投は非常に危ういものとなる。現在5勝10敗のベアーズは、すでにプレーオフから脱落している。シーズン初期のクオーターバック(QB)の起用法は混乱を招いていたが、それ以降は適切に人員が配置されるようになった。

唯一、欠けている要素、それは“楽しさ”だ。

ベアーズは今季、QBアンディー・ダルトンと新人QBジャスティン・フィールズが交代する中でも3勝2敗のスタートを切ったが、ここ10試合では8敗を喫している。最後の1秒でフィールドゴールを入れられたり、最後の1分でタッチダウンを決められたり、あるいは最初から最後までやられっぱなしになったりと、ほぼすべての方法で試合に敗れてきた。一貫性がなく、アイデンティティを欠いているベアーズが今後――少なくとも現スタッフのもとでは――すぐに良い方向に向かっていくとは思えない。

リーグは今年に面接方法を調整し、これまではレギュラーシーズン終了後、あるいは候補者の状況によってはプレーオフ進出の1週間後まで待つ必要があったのが、空きがあるチームはレギュラーシーズンの最後の2週間でも面接を開始できるようになった。そのため、監督探しを有利に進めるべく、早ければ月曜日にもナギーHCが解雇されるのではないかとの見方もあった。

とはいえ、ナギーHCはまだ雇われており、たとえ時間が迫っているように見えても、ナギーHCにできることは一つしかないはずだ。

日曜日にシアトル・シーホークスに勝利したことで、ナギーHCとベアーズは少し勢いがついたものの、ナギーHCが仕事を続けるには、奇跡のような結果を残すしかないようだ。昨年、ベアーズが8勝8敗でプレーオフに進出した後にナギーHCはチームに居座り続けたが、今季はすでにプレーオフ争いから脱落しているため、残りの期間で昨年の出来事を再現するのは不可能だ。

【RA】