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カウボーイズの完勝でQBプレスコットに満足するオーナーのジョーンズ、「スランプとは?」

2021年12月29日(水) 20:31


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Ron Jenkins】

2週間前、ジェリー・ジョーンズは彼のスタークオーターバック(QB)ダック・プレスコットがスランプに陥っていることを認めていた。

現地28日(火)、ダラス・カウボーイズのオーナーはその終わりを宣言した。いや、正確にはそれが存在したこと自体を否定した。

「スランプ? はて、何のことかな」といつも通り『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』に出演したジョーンズはとぼけた。「もちろん、あの勝ち方が全てを物語っている。プレーコールは見事なものだった。完膚なきまでにやり遂げた。素晴らしい読みだった。ボールを受け取り、正しい足さばきでスローする能力。その全てが機能した。(ラン/パスの)バランスは良好だ」

ジョーンズが言及しているのはサンデーナイトのワシントン・フットボール・チーム戦で見せたプレスコットのパフォーマンスについてだ。カウボーイズは今シーズンのNFLで1試合の最多得点をマークして56対14で完勝した。プレスコットは39回中28回のパスをコンプリートして330ヤードを獲得し、4つのタッチダウンを決めている。最後はバックアップのクーパー・ラッシュが投入されて試合を締めくくった。

ジョーンズの最初のコメントに至るまでのプレスコットのプレーとは対照的だった。その時の彼はワシントンとの最初の対戦で2度のインターセプトと4回のサックを浴びたばかりだった。だが、彼の苦戦はそれよりも前から始まっており、シーズン第9週のデンバー・ブロンコス戦では乱調の中、30対16で敗れている。それ以来、アトランタ・ファルコンズ(第10週)への勝利で見せた活躍や、オーバータイムで敗れたラスベガス・レイダース(第12週)戦を除き、プレスコットはなかなか大きな輝きを見せられずにいた。

「(それが)スランプだとは言いたくないが、おそらくそうなのだろう」と14日(火)にジョーンズは口にしていた。「非常に多面的な評価だ。われわれのオフェンスは確実に5、6週間前とは違っている。ああ、彼は(健康上)問題ない。きっと解決するだろう」

プレスコットが復調に向かい、キー選手が数名ケガから復帰したカウボーイズのディフェンスはこのところ優れたプレーを見せている。“ビッグD”はここからここから波に乗りそうだ。

そしてワシントンとの試合が何らかの印であるなら、プレスコットのスランプはもう終わったことになる。

【M】