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ジャイアンツ、ベアーズ戦でグレノンとフロムの両QBを起用へ

2021年12月30日(木) 11:41


ニューヨーク・ジャイアンツのマイク・グレノン【AP Photo/Bill Kostroun】

プレーオフ進出争いから脱落したNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の5チームに含まれるニューヨーク・ジャイアンツは、同様にポストシーズン行きが消滅しているシカゴ・ベアーズと対戦するため、あまり注目度は高くないが、少なくとも、クオーターバックのポジションに関してはホットな話題が持ち上がっている。『Star-Ledger(スター・レジャー)』のダリル・スレーターが伝えたところによれば、ジャイアンツを率いるジョー・ジャッジHC(ヘッドコーチ)はマイク・グレノンとジェイク・フロムの2人にプレー機会を与えるつもりのようで、今週の練習で先発の座を争うという。

フロムは先の日曜日に対戦したフィラデルフィア・イーグルスとの試合でキャリア初先発を果たしたが、パス17回中6回の成功と25ヤード、インターセプト1回という散々な結果で、チームも34対10で敗北した。途中からリリーフしたグレノンの方が効果的なプレーを見せていた。2人のクオーターバックのプレー時間を事前に決めるのはあまり一般的ではないが、先週にはカロライナ・パンサーズのマット・ルールHCがサム・ダーノルドとキャム・ニュートンの出場に関して計画を立てて臨んでいた。タンパベイ・バッカニアーズが32対6で勝利しており、どちらもパンサーズのダメージを抑えられていない。

確かに、ジャイアンツはプロとして8年目のシーズンを過ごすグレノンについては何ができるか正確に把握しているはずだ。まだ成長過程にある若手のフロムのような選手については同じことを言えない。その観点から、大きな意味を持たない試合でフロムを起用するのは当然の選択かもしれない。

それでも、ジャッジHCは『SNYTV』に「期待も競争力も、それらは変わらない。ここでスタンダードを交渉したり妥協したりすることはない。すべてが重要だ。ここはナショナル・フットボール・リーグだぞ。意味のない試合などない。無駄な努力はある。無駄な準備というものもあるが、意味のない試合というものは存在しない」と主張する。

もちろん、ドラフトの観点から考えても今回の試合は無意味と言えない。

現在4勝11敗のジャイアンツは来年のドラフト全体3位の指名権をめぐって同じ勝率のニューヨーク・ジェッツとヒューストン・テキサンズと争っている。タイで並んだ場合、ドラフト指名順はスケジュールの強度で決まるが、レギュラーシーズンを2週間残しているため、試合結果が3チームのオーダーを分ける可能性は残っている。興味深いのはジャイアンツがベアーズの持つドラフト1巡目指名権を持っていることだ。今年のドラフト当日のトレードで手に入れたものであり、ベアーズはQBジャスティン・フィールズ獲得のために手放した。つまり、5勝10敗のベアーズに敗れれば、ジャイアンツの全体3位指名権が強固になる一方で、ベアーズのドラフト順位が下がるため、ジャイアンツが有するもうひとつの1巡目指名権の価値も下がるということになる。

つまり、ジャイアンツはドラフトに重点を置いて考えた場合、日曜日に勝つことができないと言えてしまう。

唯一の問題は2人のクオーターバックを起用して勝てるかどうかだ。

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