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15シーズン連続の勝率.500達成を重視しないスティーラーズHCトムリン

2022年01月05日(水) 15:48

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【AP Photo/Ron Schwane】

マンデーナイトフットボールでピッツバーグ・スティーラーズがクリーブランド・ブラウンズを制した試合の余韻はすべて、この試合がおそらくクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーのハインツ・フィールドでのラストゲームだったことを中心としている。

ピッツバーグ側の視点からすれば、試合自体の主な要素は急成長するランニングバック(RB)ナージー・ハリスの存在や、パスラッシャーT.J.ワットの圧倒的なプレーにあった。

これらの物語の背後に隠れてしまっているのが、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンの、継続的で歴史的、そして統計学的にも証明されている成功だ。

スティーラーズが24対14で勝利を収めたおかげで、トムリンは15シーズン連続で勝率.500以上を確定している。

ヘッドコーチのキャリアをスタートさせてからの連続記録として、これは最長の記録であり、これまでタイだったマーティ・ショッテンハイマー(クリーブランド・ブラウンズ/1984年から1997年)を上回った。また、『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ヘッドコーチのキャリアのいずれかの時点で記録されたものとしても3番目に長く、トムリンHCの記録を越えるのはダラスで21シーズン連続をマークしたトム・ランドリー、ニューイングランドで19年連続を記録したビル・ベルチックのみだという。

トムリンHCは現地4日(火)にこの業績を軽視する一方、すべてのシーズンにおいてプレーオフに進出してスーパーボウルで優勝することが大きな願いだと話している。

『ESPN』のブルック・プライアーによれば、この業績は自身にとって意義のあるものか問われたトムリンHCは「今ここにいる分にはそうではないし、私は謙虚にそう話している」と述べたという。

「今年のわれわれの課題はシングルエリミネーションのトーナメントに進むことであり、そのトーナメントの中で自分たちのスキルを相手に対して発揮し、ワールドチャンピオンシップ優勝を目指すことだ。それが毎年、われわれのメンタリティになっている」

「そのメンタリティでやっていくにあたり、途中で拾っていくと想定される特定のハードウェアがそれだ。もしそうならないのであれば、かなり落胆させられるだろう。それがまさに、われわれがここピッツバーグで抱いている期待だ」

49歳のトムリンHCとスティーラーズには、まだわずかながら今季のプレーオフに進出する可能性がある。8勝7敗1分のスティーラーズがプレーオフ進出を決めるには、日曜日のボルティモア・レイブンズ(8勝8敗)戦で自分たちが勝利する他にも、インディアナポリス・コルツ(9勝7敗)が敗北し、ロサンゼルス・ラムズ(9勝7敗)とラスベガス・レイダース(9勝7敗)の試合が引き分け以外で終わる必要がある。

トムリンHCは15年のレギュラーシーズンで153勝85敗2分を記録しており、その間にスティーラーズはプレーオフで8勝8敗をマークしてきた。

勝ち越すチャンスは十分。プレーオフのチャンスもある。トムリンHCはすでに、他のヘッドコーチたちがやったことのないことを達成した。しかし、これはキャリア3度目のスーパーボウル進出を目指す旅であり、2つ目のスーパーボウルリングを勝ち取るための旅。トムリンHCはこれまでと変わらず、それをトッププライオリティにしている。

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