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またもポストシーズンを逃し、「優秀な」ロースターの浪費を嘆くブロンコスRBゴードン

2022年01月05日(水) 23:46

デンバー・ブロンコスのメルビン・ゴードン【AP Photo/Jack Dempsey】

先週、デンバー・ブロンコスは正式に敗退が決まり、ポストシーズンには進めなくなった。それでも彼らは現地8日(土)にカンザスシティ・チーフスと試合をしなければならない。

3連敗を喫したブロンコスはビック・ファンジオの指揮の下で3シーズン連続での負け越しが確定した。デンバーにはプレーオフに進むのに必要な全てのピースがそろっていたにもかかわらず、あと一歩及ばなかったとランニングバック(RB)のメルビン・ゴードンは嘆いている。

「見ていてイライラするよ。だって俺たちは記録に表れているよりずっといいはずなのにさ」とゴードンは今週、『SI.com』で語った。「フラストレーションがたまる。選手として腹が立つよ。コーチも、組織としてもそうなのは分かる。すごいフラストレーションだ。こんなにいいフットボールチームなのに。どこを見ても優秀な人たちがそろっているのにおかしいよ。俺たちがここに座ったまま、プレーオフに出られないなんてさ。あんなにオフシーズンに頑張ったっていうのに、控えめに言ってもきついぜ」

堅固なディフェンスを誇るブロンコスには、セカンダリーに急成長中のジャスティン・シモンズやパトリック・サーテイン二世がいて、クオーターバック(QB)によくフィットしている。レシーバー陣には若手のジェリー・ジューディ、K.J.ハムラー、コートランド・サットンといった顔ぶれがそろっており、全員が健康ならリーグのベストトリオに数えられるだろう。ルーキーブルドーザーのジャボンテ・ウィリアムズは、ゴードンがフリーエージェントになったとしてもその責任を背負えることを証明した。オフェンシブラインは毎年改善している。紙面上は魅惑的なロースターだ。

「レイダース戦の後、俺はめちゃくちゃ腹が立っていた。俺たちのディフェンスライン、セカンダリー、レシーバー陣、タイトエンド、ラインメンを考えたら、若いけどすごく元気がいいはずなんだ」とゴードンは言う。「ランニングバックに関しては、1も2も3も、そこまで重宝されていない連中でさえ、ラインバッカーたちもみんな、最高にうまく作られたチームなのに、こんなのは悔しすぎる。スーパーボウルを狙えるチームなのにさ」

果たしてスーパーボウルチームかどうかは議論の余地があるが、優秀者ぞろいのロースターなのは間違いない。

2021年にブロンコスのアキレス腱となったのは、ペイトン・マニングの引退以来変わらず、全ての予言者がシーズン前に予想した通り、クオーターバックだった。

違いを生み出せるQBが現れるまで、デンバーは中くらいのチームであり続けるだろう。7勝を挙げられる程度にはいいが、躍進できるほど素晴らしくはない。次のオフシーズンにジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンがクオーターバックに関してどう動くかが、この先何年ものフランチャイズの未来を決めることになる。

1月の喫緊の問題は、ファンジオがもう1シーズン残れるのか、それともカンザスシティとのシーズン最終戦後にペイトンが新ヘッドコーチ(HC)の選定に動くのかということだ。

【M】