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バッカニアーズがWRアントニオ・ブラウンをリリース

2022年01月07日(金) 10:52

タンパベイ・バッカニアーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Matt Rourke】

タンパベイ・バッカニアーズがワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンをリリースしたことを現地6日(木)に発表した。本人が長い声明によって負傷した足首の手術を受ける意向を示してから24時間足らずのことだった。ブラウンは先週に実施されたニューヨーク・ジェッツ戦以来、バッカニアーズが“継続的な隠ぺい”を行っているとも述べている。

ブラウンをリリースするに際してバッカニアーズが出した声明では、ブラウンは「試合開始前にわれわれのメディカルチームからプレーの許可を得ており、試合中のどの時点でも彼がわれわれの医療担当者にプレー不可能だと表明したことはなかった」とされている。

「タンパベイ・バッカニアーズは即時に施行される措置としてアントニオ・ブラウンとの契約を終了した。アントニオは前回の日曜日の試合を迎えた週に足首の治療を受け、試合開始前にわれわれのメディカルチームからプレーの許可を得ており、試合中のどの時点でも彼がわれわれの医療担当者にプレー不可能だと表明したことはなかった。われわれは今週を通じて何度も外部の整形外科の専門家による診断をスケジュールしようとしたが、アントニオは応じなかった。選手の健康を維持することはわれわれの組織にとって最大の重要性を持つ」

ブラウンはバッカニアーズがニューヨーク・ジェッツを下した試合を途中退場してから初めて、水曜日の夜に公にコメントを発し、「自分のプレー責任を安全に果たすために、足首を使うことができなかった。その上、痛みがものすごかった」と述べている。

バッカニアーズがジェッツに逆転勝利を収めた試合の第3クオーターで、ブラウンがヘルメットとジャージー、ショルダーパットをサイドライン上で外す場面があった。駆け足でフィールドを離れたブラウンは、ジャンピングジャックを披露してメットライフ・スタジアムのファンに向かって手を振って去って行った。

ブラウンはサイドラインでヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスに何が問題か尋ねられたと話している。足首が問題だとエリアンスHCに告げた後、「彼は俺にフィールドに出ろと命じた」というブラウン。ブラウンがエリアンスHCにプレーできないと話したところ、「お前はもういい」と返されたという。

木曜日に実施された記者会見で、エリアンスHCはブラウンの主張について次のように説明した。

「起こったいくつかのことについて明らかにしておこう。試合のどの時点でも、彼はトレーナーやドクターに自分の足首について尋ねていない。それは通常のプロトコルで、試合中にプロトコルが実施されていく。私はそのことについて通知をまったく受けていなかった。したがって、彼を試合に戻そうとするにあたり、動揺させることだった。ハーフタイムの間、彼は誰がターゲットになっているかについて非常に怒っており、それを落ち着かせ、選手たちが気を配っていた。サイドラインで再びそれが始まり、われわれは試合全体で彼がプレーしてきたパーソネルグループを指示したものの、彼はゲームに出ていくことを拒んだ。私が振り返ると、彼は基本的にコーチを無視している状況だった。彼のところに戻っていって何が問題かを尋ねると“俺はプレーしない”と言う。“どうした?”、“俺は自分が思うようなボールをもらえない”という具合だ。そこに至って私は、お前はもういい、出ていけ、と言い、それで終わった。われわれはカロライナのことに取り組んでいる。これで話は終わりだし、今日で終わってほしい」

エリアンスHCの木曜日のコメントは、月曜日にエリアンスHCがブラウンから健康上の理由でプレーできないとは聞いていないと話したことと一致する。当時、エリアンスHCは「何が起こったかはきわめて明確だ。彼がフィールドを離れた。それだけだ」と話していた。

木曜日にブラウンはエリアンスHC、およびクオーターバック(QB)トム・ブレイディのトレーナーであるアレックス・ゲレーロと個別に交わされたテキストメッセージとされる内容も明かしている。エリアンスHCとのやり取りは金曜日に足首の状態について交わされたものだ。また、ゲレーロとのやり取りでは、ブラウンは治療のためにゲレーロに支払った10万ドルの一部払い戻しを求め、ゲレーロとの関係を終了しようとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは木曜日に、ブラウンとチームの問題は先週にブラウンがチーム側に、自分の契約にある100万ドル(約1億2,000万円)相当のインセンティブを保証するよう求めたときから始まったと伝えていた。ラポポートによれば、チームはブラウンの要請を拒絶したとのことだ。

ブラウンは「俺はあの足首ではフットボールをプレーできなかった」と話している。

「ああ、歩いてフィールドを出たさ。でも、ラインから動きだしてヒットを受けることと、多くの感情が渦巻きながらジョギングでフィールドを出ることには大きな違いがある。俺は自分の反応と向かい合っている。そこには引き金があったんだ。その引き金は、誰かが俺に、俺には痛みを感じることは許されないと言ったことだった。自分の過去は承知している。だが、俺の過去が俺を二流の市民にしたわけじゃない。俺が痛みを感じるときにそれを聞いてもらう権利を、俺の過去が奪ったりはしない」

「彼らは最初に俺をカットした。そして、今は俺を囚われの身にしている。俺の具合を聞いたり、真相を探ろうとしたりするのではなく、チームは俺の陣営にテキストメッセージを送り、俺が何の説明もなくでまかせな行動をとったという誤った話を持ち上げた。彼らは俺たちに、これ以上“この件をかき回すな”とまで書いてきた。俺はストレスを感じている。俺には取り組まなくちゃならないことがある。でも、この件で最悪だった部分は、バッカニアーズが何度もこのことを行き当たりばったりの爆発のように描こうとしたことだ。彼らは世間に、最初に俺が出て行ったから、俺がカットされたと言っている。違う、違う、違う。最初に俺がカットされて、俺が自宅に戻ったんだ。彼らはまるで動物みたいに俺を放り出した。俺は彼らのブランドをこの身につけていたくなかった。だからジャージーを脱いだのさ」

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