オフシーズンのトレードのうわさを相手にしないドルフィンズQBタゴヴァイロア
2022年01月07日(金) 13:02マイアミ・ドルフィンズが5年連続で、およびヘッドコーチ(HC)ブライアン・フローレス指揮下では3年連続でポストシーズン進出を逃した今、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアの未来をめぐる疑問が再びサウスビーチを飛び交い始めている。
ドルフィンズがQBデショーン・ワトソンのトレードを検討する中、タゴヴァイロアとドルフィンズに関する話題はトレード期限まで尽きなかった。
うわさがさらに高まるであろうオフシーズンを前に、2020年の全体5位指名選手であるタゴヴァイロアはそのことを気にしていない。
現地6日(水)に『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』が伝えたところによれば、タゴヴァイロアはうわさについて「それについては心配していない。出てくるなら、出てくる。出てこないなら、こないってだけ」と語ったという。
タゴヴァイロアのNFLでの2年目はジェットコースターのようなシーズンとなった。時に素晴らしい力を見せ、ピンポイントのパスを通して、穴のあるオフェンシブラインの後ろで素早いボールを回していたタゴヴァイロア。しかし、ひどい判断ミスを犯し、安定してボールを進められないこともあった。
タゴヴァイロアは2年目のシーズンについて「もちろん、俺が望むようにはいかなかった」と話している。
「俺たちのチームが望んだようにも行かなかった。チャンスがあるときにそのチャンスを最大に活用できないのはきつい」
そこに影響を与えていたのが負傷だ。タゴヴァイロアは肋骨と指のケガによって4試合を欠場したのに加え、他の試合でも多くの時間を逃している。
タゴヴァイロアのアップダウンはフローレス率いるチームの特性でもあった。7連敗という時期がありつつも、7連勝でポストシーズン争いに名乗りを挙げる場面もあった。日曜日にカンファレンストップのテネシー・タイタンズに敗れたことで、ドルフィンズのポストシーズンの可能性は消滅し、今はランキングの後方に沈んでいる。
「楽しいシーズンだったと思う」と言うタゴヴァイロアは次のように続けた。
「このチームにいるメンバーと一緒にアップダウンを経験した。正しくない状況になっているときも、とにかくお互いを信じ続けた。うまく進んでいるときには、それが俺たちがこの業界にいる理由で、俺たちがやっていることをやる理由だった。勝っているときの感触や、自分がやり遂げたいと思っていることを達成できたときは、俺たち全員にとっていい気分だ」
タゴヴァイロアが長期的にフランチャイズのシグナルコーラーを務められるかという疑問には、しばらくの間は結論が出ない。若きQBは今季に、チームに将来性の片りんを示すに足る仕事をしたものの、うわさ話を終わらせるには至らなかった。
日曜日に再び力を示すチャンスはやってくる。『NFL Reseach(NFLリサーチ)』によれば、プレーオフ進出を決めているニューイングランド・ペイトリオッツに勝利すれば、タゴヴァイロアはラッセル・ウィルソンと共にレギュラーシーズンにビル・ベリチックHC率いるペイトリオッツに3勝以上と無敗を記録した数少ないクオーターバックになるという。
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